登録販売者になるには
登録販売者のお仕事って?

- かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類)販売
かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類)販売を行うことです。一般用医薬品とは医師による処方箋が無くても購入できる医薬品のことで、登録販売者が扱える第2類・第3類は一般用医薬品の中で9割以上を占めています。医薬品を購入するお客様へ適切な情報提供、医療相談があった場合の受診勧奨、福祉の相談があった場合の地域包括支援センターとの連携などの対応等、重要な仕事を担っています。購入者の視点に立って、医薬品の適切な選択を行えるように手助けすることも登録販売者に求められます。 - ヘルスケアアドバイザー
国民の健康の維持増進のために、ヘルスケア全般、介護・栄養など衣食住に関わる幅広い知識を活かして、トータルなヘルスケアアドバイザーを目指します。 - ドラッグストアの店舗運営
ドラッグストアの店舗運営の責任者として、店舗経営の業務を担っています。地域のニーズに合った品ぞろえを考えたり、健康イベントの企画などもおこなっています。
登録販売者を目指すならこんな人が
向いています!
人と接することが得意な方、かつ対面でお客様をケアできる専門家として、自分の仕事に誇りとプライドをもって、頼られることにやりがいを感じる人に向いています。
医薬品や化粧品に関わる制度や商品は、常に更新されているため、常に勉強すること、知識向上のモチベーションを高く維持できること、日頃から自身の健康管理には気をつけていること、積極的に健康・美容に関する情報を収集できることが、必要な適性の例です。
また自信を持って、正しいことを伝えるという責任感が強い方には向いていると思います。
お客様からニーズを聞きとるためのコミュニケーション能力も重要なスキルです。
登録販売者の仕事はメリットがいっぱい
登録販売者の資格を持っていれば、ドラッグストアなどで資格手当(5000円~1万円程度)が支給されるケースがほとんどです。働き方も、正社員、契約社員、パート・アルバイトと選べるのも魅力。自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。また、独立開業や個人事業で一般用医薬品を販売できるのも登録販売者。薬局・薬店を独立開業したい(店舗販売業許可)、家庭や企業などに直接販売をしたい(配置販売業許可)、薬局や医療機関に販売をしたい(卸売販売業許可)などが可能です。近年はドラッグストア企業向けのコンサルティング業務をする企業でも、現場経験のある登録販売者のニーズがあります。
薬剤師と登録販売者の違い
薬剤師は医師が発行した処方箋をもとに、調剤薬局で「医療用医薬品」を調剤し患者に提供します。薬剤師は今後は在宅・服薬・保健指導をより主な業務としていくことになります。
登録販売者が販売に携わることができるのは「一般用医薬品」。医師の処方箋がなくてもドラッグストアなどで販売することができます。また登録販売者はドラッグストアの店舗運営の責任者として、店舗経営に関わる業務だけでなく、地域のヘルスケア全般に重要な役割を担っています。ただし登録販売者は販売できる一般用医薬品は第2類・第3類となっています。何より、接客の知識やスキルが高く、お客様のヘルスケア全般に関わる幅広いアドバイスができるのも登録販売者です。
登録販売者になるには
登録販売者になるには、各都道府県ごとに実施される登録販売者試験に合格することが必要です。店舗で働くには、試験合格後に勤務先の都道府県で「販売従事登録」を行わなければなりません。また、管理のできる登録販売者になるには実務経験(業務経験)が2年以上必要です。
確実に合格するためには、学校へ入学することをお勧めします。学校は学習する環境が整っています。
社員として働きながら勉強するのは、休みを返上して学習に充てることになるので大変。特に新入社員の1年目2年目は、仕事量が多いハードな店舗に配属になるケースが多いので、入社1年目は試験に落ちた、という人も多いのです。無資格で入社すると資格がなければアルバイトと変わらないことしかできないことになります。また独学は向いていない人もいます。いつまでにどのくらいまで学習を進めたらよいかが独学だとわからないので、学校でクラスメートの学習の進み具合や、模試の結果は参考になります。仲間や先生へ質問できるのも利点。オンライン授業を活用して効果的な学習ができます。
登録販売者の実務経験について
登録販売者試験に合格すると、勤務する店舗のある都道府県に販売従事登録をします。しかし販売従事登録をしただけでは、医薬品の責任者や店舗管理者にはなれません。薬剤師や管理できる登録販売者の下で、一定期間勤務経験(実務経験または業務経験)を積むことが必要です(※2020年5月現在、月当り80時間以上勤務の方で24カ月分、過去5年間での実績で通算も可)。実務経験または業務経験を経て、管理のできる登録販売者となり、医薬品の責任者や店舗管理者(店長)となれます。店舗では管理のできる登録販売者がいないと営業ができない、ことが法律で決まっています。
登録販売者として働く
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登録販売者は、薬局、薬店、ドラッグストアでの総合職、販売職はもちろんのこと、コンビニエンスストア、スーパー、ホームセンターなどの量販店での総合職、販売職の求人も増えています。さらに製薬会社で商品説明をする学術営業として、またドラッグストア企業向けのコンサルティングサービスの企業からの求人募集も見られます。働き方もライフスタイルに合わせた働き方を選べ、正社員、契約社員、パート・アルバイトなどの多様な働き方があります。女性が多い職場でもありますので、子育てと仕事の両立などを実現している方も多くいらっしゃいます。
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