• LINEともだち登録
目的別に検索

オープンキャンパス

資料請求

LINE登録

社会福祉士がやりがい・魅力を感じる瞬間5選!長く働くコツも紹介

 

他国に類を見ないスピードで進む社会の高齢化や、現代社会特有の環境に起因した発達障がいや精神障がいを持つ人の増加などを一例に、いま、日本ではさまざまな福祉分野で社会福祉士の資格を持つ人材が必要とされています。

この記事を読まれている方の中にも、そんな社会ニーズの大きさに可能性を感じ、社会福祉士の資格取得を目指そうと思っている方も多いことと思います。
そこで気になるのが「社会福祉士の仕事のやりがいや魅力ってどこにあるの?」という点。
専門的な知識や技術を用いて福祉支援を必要とする人々の力になっていく仕事だけに、そこから得られるやりがいや成長は非常に大きなものがあります。今回は、そんな社会福祉士のやりがいや魅力に焦点を当て、解説を行っていくことにします。

 

1)社会福祉士とは

2)社会福祉士の仕事内容

3)社会福祉士の魅力(その1)

4)社会福祉士の魅力(その2)

5)社会福祉士の魅力(その3)

6)社会福祉士の魅力(その4)

7)社会福祉士の魅力(その5)

 

社会福祉士とは

社会福祉士のやりがいやその仕事の魅力について解説を行う前に、まずは「社会福祉士とはどのような資格なのか」「社会福祉の仕事内容」といったことについて説明を行っておくことにします。

社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格です。
高齢者や障がい者、ひとり親家庭はじめ、さまざまな理由により日常生活が円滑に営めないような人々に対して、それぞれの状況に応じた支援を行うことを使命とした資格であり、現在、271,098人もの人が社会福祉士の資格取得者として登録されている人気の高い国家資格の一つとなっています。(※1)

その活躍の場は広く、高齢者や障がい者、母子家庭支援だけにとどらまず、児童福祉施設や学校施設、病院などの医療機関など幅広い分野で社会福祉士の資格を持つ人材が欠かせない存在として必要とされています。

この社会福祉士の資格を有して働く人のことを「ソーシャルワーカー」と呼ばれることが傾向が多い傾向にあります。
ソーシャルワーカーは、介護、福祉はもちろん、医療機関や教育機関はじめ、さまざまな現場で生活相談員として社会的支援にあたる人のことを意味します。
世の中にはさまざまな社会的支援や福祉を必要とする人々がたくさんおり、高齢化社会の加速や多様性を認め合う社会づくりを国が推進していく中で、今後より一層求人ニーズの高まっていく職業です。

この他、生活する上での困難を抱えている人の相談に乗る「ケースワーカー」も社会福祉士の資格を有して働く職種の一つです。
ケースワーカーは高齢者や母子家庭、障がい者、児童、貧困などにおいて福祉的な支援を必要としている人々をサポートする職業であり、「生活相談員」「相談員」とも呼ばれます。

社会福祉士もソーシャルワーカーもケースワーカーも福祉の現場で相談や支援業務を行う人の総称です。一方、社会福祉士は国家資格の名称を指す言葉です。
一般的には社会福祉士の資格を有して福祉対象者の相談に乗ったり、支援を行う人をソーシャルワーカーまたはケースワーカーと呼ぶ場合が多いようです。

※1)厚生労働省「社会福祉士の登録者数の推移」

 

社会福祉士の仕事内容

次に社会福祉士の具体的な仕事内容について、説明していくことにします。

病気や身体的・精神的・経済的にハンディキャップがあり、日常生活を送るのが困難な人の相談を受け、日常生活をスムーズに送れるように支援を行うのが、社会福祉士の使命です。

厚生労働省が公開する「福祉人材確保対策検討会」(※2)によれば、社会福祉士に求められる役割は以下のようになっています。

 

●福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支援するなど、その解決を自ら支援する役割。

●利用者がその有する能力に応じて、尊厳を持った自立生活を営むことができるよう、関係する様々な専門職や事業者、ボランティア等との連携を図り、自ら解決することのできない課題については当該担当者への橋渡しを行い、総合的かつ包括的に援助していく役割。

●地域の福祉課題の把握や社会資源の調整・開発、ネットワークの形成を図るなど、地域福祉の増進に働きかける役割。

このように、社会福祉士は、高齢、障がい、病気、精神的、経済的に課題を抱えている相談者に寄り添い、必要な助言や利用可能な制度・サービスの紹介を行うとともに、サービスを利用する上での利用調整や関係者間の連絡など、相談者を支え、抱える課題を解決するためにさまざまなサポートを行っていく仕事だといえます。

次に社会福祉士の資格を持つ人がソーシャルワーカーとして働くにあたっての仕事内容の要約を掲載しておきます。

 

~社会福祉士(ソーシャルワーカー)の主な仕事~
■相談業務
さまざまな事情により福祉サービスを希望する人々の相談に対応する業務。

■援助業務
社会福祉士ならではの専門的な知識および技術をもって、相談者に的確な
援助や助言を行っていく業務。

■連携業務
必要に応じて、行政や医療機関、教育機関など各関連組織と連携を図っていく業務。

※2)厚生労働省「第6回福祉人材確保対策検討会」

 

社会福祉士の魅力~その1
人や地域社会に貢献できるよろこび

では、そんな社会福祉士の資格をもって働く上でのやりがいや魅力はどこにあるのでしょうか。

 

 

■人に貢献できるよろこび
まず最初に挙げられるのが、「相談者の力となることができる」という使命感でしょう。
社会福祉士は身体的や精神的、経済的などさまざまな事情により、日常生活に困難を抱えている人々の相談に応じ、最適な支援を行っていくことが仕事です。
それだけに相談者や施設利用者の悩みや課題を的確に浮き彫りにし、それに応じた最適な支援を行うことで「ありがとう」「助かりました」という感謝が生まれます。そうしたときに大きなやりがいやよろこびを感じることができることでしょう。

■地域の課題解決に貢献できるよろこび
社会福祉士、すなわちソーシャルワーカーは、福祉職のみならず、状況に応じて、医師や看護師、保健師といった医療職、スクールカウンセラーをはじめとした心理職、地域住民、ボランティアスタッフといった人々と連携・協同を図り、一つのチームとして課題解決に取り組んでいく場面も少なくはありません。そんな多職種連携にもとづく各分野のプロフェッショナルとの連携や地域に暮らす人々と一緒になって多様化・複雑化する地域の課題に対応していけることはまさにソーシャルワーカーの大きな魅力。こんな点にもやりがいを感じられることでしょう。

 

社会福祉士の魅力~その2
専門知識を駆使して人の力となれるよろこび

 

社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格であり、その資格を有する人材は、高度な専門知識と技術をもってさまざまな障がいを持つ人や環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある人からの福祉に関する相談に応じ、助言や指導、福祉サービスを提供していくことを使命とします。

福祉全般の知識はもちろん、介護の知識や介助技術、さらには医学、心理学、法学など、高度な専門知識や技術が求められ、それを駆使して多職種との連携を図ったり、福祉課題を抱えた人への支援を行っていくという、他では替えの効かない役割を担い仕事ができることも大きなやりがいの一つだと言えます。社会福祉士資格の合格率は令和3年度で31.1%、令和4年度で44.2%と決して簡単に取得できる資格ではありません。だからこそ社会福祉士には大きな価値があり、そこから得られるやりがいや成長を考えても、非常に大きなものが味わえる仕事だと言えます。

 

社会福祉士の魅力~その3
将来性に富んでいる点も魅力の一つ

 

「将来性に富んでいる」という点も社会福祉士の魅力です。

たとえば厚生労働省発表の「社会福祉士の登録者数の推移」(※3)によると、平成元年にわずか168人だった社会福祉士の登録者数は毎年右肩上がりに増加を続け、令和4年度では271,098人にも登るようになりました。
なぜ、社会福祉士の登録者人数が増え続けているのかといえば、それは日本において高齢化社会の加速を一因に介護認定者など福祉支援を必要としている人が増え、それを受けて国も社会福祉の充実化を進めているからです。

そういった意味でも社会福祉士は将来性に富んだ国家資格であり、その資格を有して働くソーシャルワーカーをはじめとした人材へのニーズはより一層高まっていくことでしょう。

また、社会福祉士が活躍するフィールドも医療分野や高齢者分野、障がい者分野だけにとどまらず、児童分野や教育分野、公的機関など幅広く、さまざまな選択肢の中から自分が本当にやりがいを感じられる分野を志すことができることも大きな魅力の一つとなることでしょう。
何よりも社会から求められる仕事だけに、景気の良し悪しに左右されることなく安定的に働ける点も大きなメリットだと言えます。

※3)厚生労働省「社会福祉士の登録者数の推移」

 

社会福祉士の魅力~その4
幅広い福祉分野で必要とされる点も大きな魅力

 

そんな社会福祉士が活躍するフィールドは実に幅広いものがあります。

一例を挙げれば、高齢者介護施設、障がい者支援施設、児童福祉施設、学校などの教育機関、地方自治体の福祉事務所、地域包括支援センター、病院などの医療機関はじめ多岐にわたっています。
そしてそれぞれの施設を利用する人々の相談に対応し、一人ひとりの悩みや問題を明確にした上で、それぞれに最適な支援を行い、自立した日常生活や社会復帰へのサポートを行っています。

こうした分野の中でも特にニーズが大きいのが「高齢者介護施設」と「障がい者支援施設」です。

世界に類を見ないスピードで高齢化が進む日本では、以前にも増して高齢者に向けた介護福祉の重要性が高まっており、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービスセンターをはじめとした高齢者施設で生活相談員として相談援助に対応したり、地域行政との連絡・調整を司ったり、施設の入所・退所手続きなどに対応していく社会福祉士は、各施設から「喉から手が出る」ほどに必要とされている人材だと言えます。

また、身体障がい、知的障がい、精神障がいなどの障がいを持つ人々も増加傾向にあり、高齢者福祉分野と同様に社会福祉士の存在が大きく求められています。
障がいを持つ人が増加している要因としては、高齢者人口の増加による認知症や身体機能の低下、さまざまな環境要因によって精神障がいや発達障がいを引き起こすケースが増えたことが挙げられ、障がい者福祉への重要性は以前にも増して大きく高まっています。

そんな高齢者施設および障がい者施設は、利用する人に合わせていくつがの種類が存在します。ここでは数ある福祉分野の中でも特に社会福祉士へのニーズが高い高齢者福祉施設および障がい者施設を中心に、それぞれの施設の種類と特徴についてまとめてみます。

 

【高齢者介護施設】
社会福祉士の就労先としてもっとも一般的な職場が介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなどの高齢者介護施設です。

高齢者介護施設での社会福祉士は、「生活指導員」と呼ばれるのが一般的で、利用者(ご高齢者)およびその家族に対する相談援助のほか、入所前の説明や契約手続き、利用者の金銭管理、退所時の手続きなどを担当します。

また、施設によっては上記の業務以外にも介護職のサポート役として利用者の介護補助を行うこともあります。

〜主な高齢者介護施設〜
●介護老人保健施設
●特別養護老人ホーム
●ショートステイ施設(短期入所施設)
●デイサービス施設(通所介護施設)
●ケアハウス
●グループホーム

 

【障がい者支援施設】
身体障がい者、知的障がい者、精神障がい者を支援する障がい者支援施設においても社会福祉士は重要な役割を担います。
障がい者支援施設には大きく分けて「身体に障がいを持つ人々を対象とした施設」「精神に障がいを持つ人々を対象とした施設」「知能に障がいを持つ人々を対象とした施設」に分かれています。

〜主な障がい者支援施設〜
●身体障害者更生施設
●知的障害者更生施設
●精神障害者生活訓練施設
●身体障害者授産施設
●知的障害者授産施設
●精神障害者授産施設
●福祉ホーム

 

社会福祉士の魅力~その5
就職の選択肢を大きく広げられる点も魅力

 

社会福祉士が求められているフィールドは高齢者施設や障がい者施設だけでなく、児童福祉施設や保健所、病院・診療所、福祉事務所、日常生活自立支援事業、町村社会福祉協議会、婦人相談所、婦人保護施設、母子健康包括支援センター、母子・父子福祉センター、刑事施設、少年院、少年鑑別所、地方更生保護委員会、家庭裁判所、地域福祉センター、ひきこもり地域支援センター、学校はじめさまざまな施設で社会福祉士の資格を持つ人材が必要とされています。

 

社会福祉士の資格を取得することで、これだけ就職の選択肢を大きく広げられることも魅力の一つだと言えるでしょう。
余談ですが、社会福祉士コースを設ける専門学校の中には就職サポートまで行ってくれるところもあります。たとえば日本医歯薬専門学校の社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科の場合、校内にキャリアセンターがあり、履歴書添削・面接練習の指導はもちろん、就職担当の先生が一人ひとりに寄り添い内定まで親身にサポートを行ってくれます。

 

また目指せる就職先も以下のように幅広く、さまざまな選択肢の中から自分が本当に興味ややりがいをもって取り組める分野を目指しやすい環境があります。

●医療分野(医療ソーシャルワーカー)
●児童分野(児童指導員)
●公的機関(生活相談員)
●教育分野(スクールソーシャルワーカー)
●高齢者分野(生活相談員)
●障害者分野(生活支援員)
●教育分野(大学・高等学校・中学校など)
●人材関連企業(転職相談)
●公的機関(ハローワークなど)
●一般企業(研修・カウンセリング)
●フリーランス

もし、本気で社会福祉士の資格取得を目指したいのなら、こうした専門学校を視野に入れて検討を行ってみるのも一つの手です。

 

選ばれた人間にしかできない仕事だからこそ長く続けられる

以上、社会福祉士のやりがいや魅力について解説を行ってきました。
先にも述べたように、社会福祉士国家試験の合格率は令和4年度で44.2%と、決して簡単に取得できる資格ではありません。

そんな社会貢献性と高度な知識にもとづくプロフェッショナル性の両方を併せ持つ仕事は誰でもできる仕事ではありません。専門学校や大学などで正しいカリキュラムに則って必要な知識を学び、国家試験という関門を突破して得られた有資格者だからこそ携わることのできる、まさに「選ばれた人間にしかできない仕事」だと言えます。

こうした意識を抱いて仕事に取り組むことで、強い責任感や当事者意識が生まれ、社会福祉士として長く働き続けることができるようになるのではないでしょうか。

 

社会福祉士の専門学校をお考えの方はこちら>>

 

学科紹介

前の記事:社会福祉士の将来性がないって本当?見極めるべき需要と供給

次の記事:「社会福祉士」と「 ケアマネジャー」の違いは?取得方法・仕事の面から解説

  • 資料請求
  • 体験授業