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「社会福祉士」と「 ケアマネジャー」の違いは?取得方法・仕事の面から解説

 

社会福祉士とケアマネージャー(介護支援専門員)は、どちらも福祉関係の資格で、仕事内容にも似通った部分があるため、混同されがちです。しかし、資格の種類や取得方法、仕事の対象者などに違いがある、まったく別の資格になります。

この記事では、社会福祉士とケアマネージャーの違いについて、資格取得方法と仕事内容の2つの面から解説します。両者の違いをしっかりと理解し、どちらの資格を取得すべきか考えていきましょう。

 

1)社会福祉士とケアマネジャーの違い

2)社会福祉士とケアマネジャーの関係性

3)社会福祉士の資格を取得する方法

4)ケアマネジャーの資格を取得する方法

5)社会福祉士とケアマネジャーの将来性

 

社会福祉士とケアマネージャーの違い

社会福祉士とケアマネージャーはどちらも福祉関係の資格で、メインの仕事も相談援助業務と同じであることから、混同されがちです。しかし、2者には以下のような違いがあり、れっきとした別の資格となっています。

 

【社会福祉士とケアマネージャーの違い】
●仕事内容
●資格の種類
●受験資格
●資格取得の難易度
●資格の更新手続き

 

引き続き、上記の違いについてそれぞれ詳しく解説しますので、参考にしてください。

 

■仕事内容

社会福祉士とケアマネージャーは、どちらも相談援助業務をメインの仕事とします。しかし、支援する対象の広さが異なります。

 

【社会福祉士とケアマネージャーの業務対象者】
・社会福祉士:身体・精神・経済的にハンディキャップを抱える人
・ケアマネージャー:高齢者や障害者などの介護を必要とする人

 

社会福祉士が対象とするのは、身体・精神・経済的にハンディキャップを抱える人です。高齢者や障害者、ひとり親家庭、生活困窮者など幅広い人からの相談に応じ、その人に必要な支援サービスの提案などを行います。対象が幅広いことから、福祉だけでなく、医療や行政などさまざまな分野に関する知識が求められます。

一方、ケアマネージャーの対象は、高齢者や障害者などの介護を必要とする人です。本人やその家族からの相談に応じ、適切な支援を受けられるように「ケアプラン(介護サービス計画書)」の作成や見直しを行います。また、自治体や介護サービス施設との連絡調整業務や、介護保険サービスを利用した際の介護給付費の管理業務なども担当します。

ハンディキャップを抱えるすべての人を支援するのが社会福祉士、介護を必要とする人に特化して支援を行うのがケアマネージャーと覚えておきましょう。

 

■資格の種類
社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた国家資格です。一方、ケアマネージャーは公的資格であり、試験は各都道府県で実施されます。

 

【社会福祉士とケアマネージャーの資格の種類】
・社会福祉士:国家資格
・ケアマネージャー:公的資格

 

社会福祉士とケアマネージャーについては「どちらが上位資格なのか」という論争になることがあります。

支援対象が広いことや、法律により定められた国家資格であることから、社会福祉士のほうが上だという意見もあります。しかし、ケアマネージャーにはケアプランの作成・管理という独自の業務があり、単純に両者を比較することはできません。

業務内容や資格の取得方法などを総合的に考えて、どちらの資格を取得すべきか判断しましょう。

 

■受験資格
社会福祉士は社会福祉士国家試験に合格することで取得できます。一方、ケアマネージャーは介護支援専門員実務研修試験に合格後、研修を修了することで取得可能です。

どちらも試験に合格する必要があるわけですが、この試験は誰でも受けられるものではなく、一定の受験資格を満たすことが求められます。

社会福祉士国家試験の受験資格を取得するルートは複数あり、卒業大学・短大の種類や実務経験の有無などにより異なります。

学校を卒業した後すぐに受験資格を得られるルートや、実務経験を積んだ後で養成施設に通うルートなどいろいろあるため、どのルートで受験資格取得を目指すか考えなければなりません。詳しくは「社会福祉士の資格を取得する方法」の章で解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

介護支援専門員実務研修試験の受験資格取得条件は、特定の国家資格を保有している人、または相談援助業務に従事する人のうち、実務経験が通算5年以上かつ900日以上ある人となっています。詳しくは「ケアマネージャーの資格を取得する方法」の章で解説していますので、そちらをご覧ください。

 

■資格取得の難易度
資格取得の難易度を考えるときに参考になるのが、取得までにかかる期間と試験の合格率です。取得までに長い期間がかかり、合格率が低い資格は取得難易度が高いと考えられます。

社会福祉士資格は、取得までに最短で4年程度かかります。一方、ケアマネージャー資格は、特定の国家資格を保有していない場合、最短で8年程度かかるのが一般的です。

 

【社会福祉士とケアマネージャーの資格取得にかかる期間】
・社会福祉士:最短4年程度
・ケアマネージャー:最短8年程度

 

試験の合格率については、社会福祉士国家試験では31.1%(2022年2月実施分)、介護支援専門員実務研修試験では19.0%(2022年10月実施分)となっています。

 

【社会福祉士国家試験と介護支援専門員実務研修試験の合格率】
・社会福祉士国家試験:31.1%(2022年2月実施分)
・介護支援専門実務研修試験:19.0%(2022年10月実施分)

 

上記のデータから、社会福祉士よりもケアマネージャーのほうが資格取得にかかる期間が長く、試験の合格率も低いことが分かります。ケアマネージャー資格のほうが取得難易度は高いといえるでしょう。

ただし、資格取得までにかかる期間については、大学や短大に通っていない場合や、特定の国家資格を保有していない場合のものを紹介しています。学歴や資格の保有状況などによってはこの限りではありませんので、注意してください。

いずれにせよ、どちらの資格も取得難易度は高いため、数年の準備期間をかける覚悟と、万全の試験対策が必要になるでしょう。

 

■資格の更新手続き
社会福祉士は、一度資格を取得すれば更新を行う必要がありません。一方、ケアマネージャーは、5年ごとに研修を受講して、介護支援専門員証の更新交付手続きを行う必要があります。更新手続きをしないとケアマネージャーとして実務を続けられなくなってしまうため、注意しましょう。

 

【社会福祉士とケアマネージャーの資格更新手続き】
・社会福祉士:不要
・ケアマネージャー:5年ごとに更新研修を受講

 

ケアマネージャーの資格更新については「ケアマネージャーの資格を取得する方法」の章で解説していますので、参考にしてみてください。

社会福祉士とケアマネージャーの関係性

 

社会福祉士とケアマネージャーの業務内容は異なりますが、両者が連携して仕事をすることは多々あります。

例えば、要介護者が適切な支援サービスを受けられるように、ケアマネージャーがケアプランを作成し、そのケアプランにもとづいて社会福祉士が関係各所と連絡を取り合うなどです。社会福祉士は福祉・医療・行政など幅広い分野の知識を有するため、調整役としてケアマネージャーと連携することが珍しくないのです。

このように、社会福祉士とケアマネージャーは連携することが多いため、社会福祉士の中には、ケアマネージャー業務も兼務できるようにダブルライセンスを目指す人が少なくありません。

ケアマネージャーの受験資格には社会福祉士資格の保有が含まれるため、社会福祉士がケアマネージャーを目指すのは比較的簡単といえます。より包括的な支援ができるように、ダブルライセンスを目指してみても良いでしょう。

 

社会福祉士の資格を取得する方法

社会福祉士資格は「国家試験の受験資格を取得する」→「国家試験に合格する」という流れで取得します。1度資格を取得すれば更新手続きの必要はなく、社会福祉士として実務を続けることが可能です。

引き続き、社会福祉士国家試験の受験資格を取得する方法と、社会福祉士国家試験の内容を解説します。

 

■社会福祉士国家試験の受験資格を取得する
社会福祉士国家試験の受験資格を取得するルートは複数あります。ここではすべてのルートについて解説しますので、ご自分の学歴や実務経験の有無を考慮しながら、どのルートで取得を目指すのが良いか検討してみてください。

 

【福祉系大学ルート】
福祉系大学ルートは、福祉系大学でどんな科目を履修したかによりその後の流れが変わります。

■福祉系大学(4年制)で「指定科目」を履修→社会福祉士国家試験受験
■福祉系大学(4年制)で「基礎科目」を履修→短期養成施設(6ヶ月以上)→社会福祉士国家試験受験

 

大学で「指定科目」を履修したケースでは、卒業後すぐに国家試験の受験資格を得られます。一方「基礎科目」を履修したケースでは、卒業後に短期養成施設で6ヶ月以上学ばないと受験資格を得られません。

なお、指定科目と基礎科目は文部科学省・厚生労働省令により定められています。指定科目には23科目、基礎科目には16科目が設定されています。

 

【福祉系短大ルート】
福祉系短大ルートも福祉系大学ルートと同じく、短大でどんな科目を履修したかによりその後の流れが変わります。

■福祉系短大(3年制・2年制)で「指定科目」を履修→相談援助実務(1〜2年)→社会福祉士国家試験受験
■福祉系短大(3年制・2年制)で「基礎科目」を履修→相談援助実務(1〜2年)→短期養成施設(6ヶ月以上)→社会福祉士国家試験受験

 

短大で「指定科目」を履修したケースでは、卒業後に相談援助実務を1〜2年経験することで受験資格を得られます。一方「基礎科目」を履修したケースでは、卒業後に相談援助実務を1〜2年経験し、さらに短期養成施設で6ヶ月以上学ばなければなりません。

なお、相談援助実務の対象職種は厚生省社会局長・厚生省児童家庭局長通知により定められています。

 

【一般大学ルート】
■一般大学(4年制)卒業→一般養成施設(1年以上)→社会福祉士国家試験受験

一般大学卒業後に一般養成施設で1年以上学ぶことにより、受験資格を得られるルートです。

 

【一般短大ルート】
■一般短大(3年制・2年制)卒業→相談援助実務(1〜2年)→一般養成施設(1年以上)→社会福祉士国家試験受験

一般短大卒業後に相談援助実務を1〜2年経験し、一般養成施設で1年以上学ぶことにより受験資格を得られるルートです。

 

【社会福祉主事養成機関ルート】
■社会福祉主事養成機関(2年制・1年制)→短期養成施設(6ヶ月以上)→社会福祉士国家試験受験

社会福祉士主事養成機関卒業後に、短期養成施設で6ヶ月以上学ぶことにより受験資格を得られるルートです。

 

【児童福祉司・身体障害者福祉司・査察指導員・知的障害者福祉司・老人福祉指導主事の実務経験者ルート】
■児童福祉司・身体障害者福祉司などの実務経験(4年以上)→短期養成施設(6ヶ月以上)→社会福祉士国家試験受験

児童福祉司・身体障害者福祉司などの実務経験を4年以上積んだ後に、短期養成施設で6ヶ月以上学ぶことにより受験資格を得られるルートです。

 

【相談援助の実務経験者ルート】
■相談援助の実務経験(4年以上)→一般養成施設(1年以上)→社会福祉士国家試験

相談援助の実務経験を4年以上積んだ後に、一般養成施設で1年上学ぶことにより受験資格を得られるルートです。

 

■社会福祉士国家試験に合格する
受験資格を取得したら、社会福祉士国家試験にのぞみます。社会福祉士国家試験は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターにより年1回実施されます。概要は以下の通りです。

 

【社会福祉士国家試験の概要】
●受験申し込み期間:9〜10月
●試験日:2月
●試験地:全国24都道府県
●受験費用:19,370円
●合格発表:3月に試験センターのホームページ掲載と結果通知郵送

 

社会福祉士国家試験の出題形式は、5つの選択肢から1つを選ぶ五肢択一を基本とします。出題範囲は以下の19科目で、出題数は全150問、総試験時間は240分です。

 

【社会福祉士試験の出題科目と科目別問題数】
①人体の構造と機能及び疾病(7問)
②心理学理論と心理的支援(7問)
③社会理論と社会システム(7問)
④現代社会と福祉(10問)
⑤地域福祉の理論と方法(10問)
⑥福祉行財政と福祉計画(7問)
⑦社会保障(7問)
⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度(7問)
⑨低所得者に対する支援と生活保護制度(7問)
⑩保健医療サービス(7問)
⑪権利擁護と成年後見制度(7問)
⑫社会調査の基礎(7問)
⑬相談援助の基盤と専門職(7問)
⑭相談援助の理論と方法(21問)
⑮福祉サービスの組織と経営(7問)
⑯高齢者に対する支援と介護保険制度(10問)
⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(7問)
⑱就労支援サービス(4問)
⑲更生保護制度(4問)

 

試験に合格するためには、上記19科目のうち「⑱就労支援サービス」と「⑲更生保護制度」をひとまとめにした18科目群すべてで1点以上を取らなければなりません。そのため、全分野を満遍なく勉強しておく必要があり、合格率は30%前後と低めになっています。

ケアマネージャーの資格を取得する方法

ケアマネージャー資格は「実務研修試験の受験資格を取得する」→「実務研修試験に合格する」→「実務研修を修了する」という流れで取得します。

最終目標は介護支援専門員実務研修の修了になりますが、その実務研修を受けるための試験があり、合格しなければなりません。さらに、その試験を受けるためには一定の条件を満たす必要もあるため、社会福祉士よりも資格取得までに時間を要します。

ケアマネージャー資格は1度取得すれば終わりというわけではなく、5年ごとに更新手続きが必要になります。手続きを忘れてしまうとケアマネージャーとして実務を続けられなくなってしまうため、注意が必要です。

引き続き、ケアマネージャーの資格を取得する方法と、ケアマネージャー資格の更新方法について解説します。

 

■介護支援専門員実務研修試験の受験資格を取得する
介護支援専門員(ケアマネージャー)実務研修試験の受験資格取得条件は以下の通りです。

 

【介護支援専門員実務研修試験の受験資格】
・「A.特定の国家資格を保有している人」、「B.相談援助業務に従事する人」のうち、実務経験が通算5年以上かつ900日以上ある人

「A.特定の国家資格」とは医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語視聴覚史、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士などのことです。

「B.相談援助業務」とは生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として行う相談援助のことになります。

AかBのどちらか一方のみ、またはA +Bで、5年以上かつ900日以上の実務経験を必要とします。

ただし、受験資格については上記と若干異なる地域もありますので、受験地の情報を確認しておくことが大切です。

 

■介護支援専門員実務研修試験に合格する
受験資格を満たしたら、試験にのぞみます。介護支援専門員(ケアマネージャー)実務研修試験は、各都道府県により年1回実施されます。概要は以下の通りですが、都道府県ごとに違いがあるため、必ずご自身でも受験する地域の試験要項を確認してください。

 

【介護支援専門員実務研修試験の概要】
●受験申し込み期間:6〜7月(都道府県により異なる)
●試験日:10月
●試験地:全国47都道府県
●受験費用:8,000〜15,00円程度(都道府県により異なる)
●合格発表:12月に郵送やネット掲載(都道府県により異なる)

 

試験の出題形式は、ほとんどの都道府県でマークシート方式が採用されており、5つの選択肢から複数の答えを選択する形となっています。出題分野は以下の2分野で、出題数は全60問、試験時間は120分です。

 

【介護支援専門員実務研修試験の出題分野と分野別問題数】
①介護支援分野(25問)
②保険医療福祉サービス分野(35問)

 

試験の合格ラインは毎年変わりますが、各分野での正答率70%以上が1つの目安です。両方の分野でしっかりと正答できる力が必要になるため、合格率10~20%前後の難関試験となっています。

 

■介護支援専門員実務研修を受講し修了する
試験に合格すると、介護支援専門員(ケアマネージャー)実務研修の受講が可能になります。実務研修は、基本的には試験を受験した都道府県で受講します。受講案内は試験の合格通知と一緒に郵送されることが多いですが、中には詳細がホームページ上に掲載される都道府県もあるため注意してください。

介護支援専門員実務研修は、ケアマネージャーとして必要な知識や技能の習得を目的とするものです。そのため、講義形式と演習形式を合わせた内容となっており、ケアプランの作成や居宅介護支援事業所での見学実習などが行われます。実施時期は各都道府県で異なりますが、通常は前期・後期に分けて実施され、研修時間は合計87時間以上です。

実務研修を修了すると、各都道府県にて介護専門員資格登録簿に登録し、有効期限5年の「介護支援専門員証」の交付を受けられるようになります。介護支援専門員証を交付されれば、晴れてケアマネージャーとして実務に携わることが可能です。

 

【介護支援専門員実務研修を修了した後の流れ】
介護支援実専門員実務研修を修了→都道府県への登録→介護支援専門員証の交付→ケアマネージャーとして実務の実施

 

■5年ごとに資格更新する
ケアマネージャーであることを証明する「介護支援専門員証」は、有効期限が5年となっています。有効期限が切れると資格は失効し、ケアマネージャーとして働けなくなってしまいます。そのため、有効期間満了日までに、各都道府県で更新に必要な研修を受講し、更新交付手続きを行わなければなりません。

研修の受講は、基本的には有効期限の1年前から可能です。都道府県によっては更新通知が送付されないケースもあるため、自分で時期を把握しておくことが大切になります。

研修の内容や時間は、実務経験の有無や実務経験期間の長さなどにより変わります。中には修了までに88時間を要する研修もあるため、早めに自分が受ける研修を把握して、受講のためのスケジュール調整をしておきましょう。

なお、更新交付手続きを忘れてしまったり、忙しくて有効期間満了日までに更新交付手続きができなかったりした人向けに「再研修」という研修も用意されています。再研修を受講すれば、一度期限が切れて失効した資格を有効化することが可能です。基本的には、更新交付手続きは期限内にすべきものですが、やむを得ない事情がある場合は再研修を受講しましょう。

 

 

社会福祉士とケアマネージャーの将来性

社会福祉士とケアマネージャーは、どちらも将来性のある職業といえます。

近年の日本では、年々高齢化が深刻になってきています。総人口に占める65歳以上の人口割合は1970年時点では7.1%でしたが、2000年には17.4%となり、2021年には28%にもなりました。

 

【総人口に占める65歳以上の人口割合】
1970年:7.1%
1980年:9.1%
1990年:12.1%
2000年:17.4%
2010年:23%
2020年:28%

 

また、これらの高齢者の中には介護を必要とする人もたくさんいます。2021年に発表されたデータによると、年代別の人口に占める要支援・要介護認定者の割合は65〜69歳では2.9%、75〜79歳では12.7%、80〜84歳では26.4%にものぼったそうです。

 

【年代別の人口に占める要支援・要介護認定者の割合】
65〜69歳:2.9%
70〜74歳:5.8%
75〜79歳:12.7%
80〜84歳:26.4%
85歳以上:59.8%

 

今後の日本では、総人口に占める高齢者の割合がますます増えていくと考えられます。また、高齢化に伴い要介護者も増えると予想されます。

高齢者の相談援助ができる社会福祉士と、要介護者向けのケアプラン作成ができるケアマネージャーは、今後の日本において必要不可欠な存在といえるでしょう。その将来が明るいものであることは想像に難くありません。

まとめ

社会福祉士とケアマネージャーは、仕事の対象者や資格の種類・取得方法・更新手続きなどに違いがある、れっきとした別の資格です。

しかし、どちらも将来性があるという点は共通しており、いま注目すべき資格といえます。

今後、社会福祉士やケアマネージャーを目指す人は増えるかもしれませんが、どちらの資格試験も全分野満遍なく正答する必要があり、合格率は低くなっています。効率的に学習を進められるかが、合格の鍵となるでしょう。

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