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社会福祉士は独学でも合格できる?効率的な勉強法も合わせて解説

ハンディキャップを抱える人の相談に応じて、支援を行う社会福祉士。社会福祉士資格を取得したいと思ったときに「独学で取得できるのか?」ということは、気になるポイントかもしれません。

 

社会福祉士資格を独学で取得できるかは、その人の学歴や職歴によります。社会福祉士国家試験は誰でも受験できるわけではなく、受験するには大学や短大で指定の科目を履修する、指定の職業で実務経験を積むなどの条件を満たす必要があるからです。

 

この記事では「社会福祉士は独学で目指せるのか?」というテーマで、独学で目指せる人・目指せない人、独学で目指す場合の勉強時間や方法、独学で目指すメリット・デメリットなどを解説します。また、独学で合格を勝ち取るために、覚えておくべき社会福祉士国家試験の特徴についてもお伝えします。

 

1)社会福祉士は独学で目指せる?

2)社会福祉士国家試験の特徴は?

3)社会福祉士を独学で目指す場合の勉強時間は?

4)社会福祉士を独学で目指す場合の効率的な勉強方法は?

5)社会福祉士を独学で目指すメリット・デメリット

6)社会福祉士を独学で目指すのが向いている人は?

 

社会福祉士は独学で目指せる?

社会福祉士を独学で目指せるかは、社会福祉士国家試験の受験資格を満たしているかどうかによります。

 

【社会福祉士を独学で目指せるか】

・社会福祉士国家試験の受験資格を「満たしている人」→目指せる
・社会福祉士国家試験の受験資格を「満たしていない人」→目指せない

 

社会福祉士国家試験は誰でも受けられるものではありません。受験するためには大学や短大などでの指定科目の履修や、養成施設で学ぶことなどが必要です。社会福祉士国家試験の受験資格取得ルートは複数あり、以下のようになっています。

 

【社会福祉士国家試験の受験資格取得ルート】

●福祉系大学(4年制)卒業ルート
●福祉系短大(3・2年制)卒業ルート
●一般大学(4年制)卒業ルート
●一般短大(3・2年制)卒業ルート
●社会福祉主事養成機関卒業ルート
●児童福祉司・身体障害者福祉司などの実務経験者ルート
●相談援助の実務経験者ルート

 

各ルートの詳細については「社会福祉士の将来性がないって本当?見極めるべき需要と供給」の記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

 

これらの受験資格を満たしていない場合、独学で社会福祉士を目指すことはできません。まずは大学や養成施設に通うなどして、受験資格を取得する必要があります。

 

日本医歯薬専門学校には、社会福祉士国家試験の受験資格を取得できる学科(※)があります。以下のリンクから学科の概要や入学資格などの詳細を見られますので、これから受験資格の取得を目指す方はチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校の社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科

 

一方、すでに受験資格を満たしている場合は、社会福祉士国家試験の合格を独学で目指すことが可能です。引き続き、試験の特徴や効率的な勉強法などを紹介しますので、そちらを参考に独学で合格を目指してみてもよいでしょう。

社会福祉士国家試験の特徴は?

 

社会福祉士国家試験には以下のような特徴があります。

 

【社会福祉士国家試験の特徴】

●出題範囲が広い
●合格率が低い
●五肢択一方式が基本

 

社会福祉士国家試験の特徴を把握しておくことは、独学で合格を目指すために必須です。引き続き、上記の各特徴について詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

 

■出題範囲が広い 

社会福祉士国家試験は、以下の19科目から出題されます。

 

【社会福祉士国家試験の出題科目】

①人体の構造と機能及び疾病
②心理学理論と心理的支援
③社会理論と社会システム
④現代社会と福祉
⑤地域福祉の理論と方法
⑥福祉行財政と福祉計画
⑦社会保障
⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度
⑨低所得者に対する支援と生活保護制度
➉保健医療サービス
⑪権利擁護と成年後見制度
⑫社会調査の基礎
⑬相談援助の基盤と専門職
⑭相談援助の理論と方法
⑮福祉サービスの組織と経営
⑯高齢者に対する支援と介護保険制度
⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
⑱就労支援サービス
⑲更生保護制度

 

出題範囲がとても広いことがお分かりいただけるでしょう。

 

出題範囲がこれほど広いとなると、いくつかの科目に絞って対策したいと思う人もいるかもしれません。しかし、試験では「⑱就労支援サービス」と「⑲更生保護制度」をひとまとめにした18科目群のすべてで1点以上獲得しなければならず、特定の科目に絞った勉強で合格を目指すのは難しい状況です。

 

このように、満遍なく全科目について勉強しておかなければならないというのが、社会福祉士国家試験の難しい点になります。効率的に勉強を進められるかが、合格を左右する大きなポイントとなるでしょう。

 

■合格率が低い 

ここ10年間の社会福祉士国家試験の合格率は以下の通りです。

 

【ここ10年間の社会福祉士国家試験の合格率】

・第26回(平成25年度):27.5%
・第27回(平成26年度):27.0%
・第28回(平成27年度):26.2%
・第29回(平成28年度):25.8%
・第30回(平成29年度):30.2%
・第31回(平成30年度):29.9%
・第32回(令和元年度):29.3%
・第33回(令和2年度):29.3%
・第34回(令和3年度):31.1%
・第35回(令和4年度):44.2%

 

ややばらつきはありますが、平均すると合格率30%前後といえるでしょう。30%という数値は合格率としては低めです。また、同じ福祉系の国家資格である「介護福祉士」や「精神保健福祉士」の合格率と比較しても低いといえます。

 

【福祉系国家資格の合格率】

・社会福祉士:30%前後
・介護福祉士:70%前後
・精神保健福祉士:60%前後

 

上述した通り、社会福祉士国家試験では18科目群すべてで正答する必要があり、特定の科目に絞った試験対策が難しくなっています。全科目について勉強しておかなければならないため、合格率が低くなっていると考えられるでしょう。

 

■五肢択一方式が基本

社会福祉士国家試験の出題形式は、5つの選択肢の中から1つを選ぶ「五肢択一」を基本とします。ただし、近年では正解を1つではなく2つ選ぶ問題も多くなっているため、設問ごとにいくつ解答すべきかを必ず確認することが大切です。

 

【社会福祉士国家試験の問題指示文の例】
・正しいものを1つ選びなさい
・最も適切なものを1つ選びなさい
・適切なものを2つ選びなさい

 

なお、過去の試験では、問題文や選択肢などの合計文字数が600文字を超える問題も出題されたことがあります。素早く、正確に、問題文や選択肢の内容を理解する力が必要になるため、事前に本番と同じ時間で過去問を解き、練習しておくことが大切です。

社会福祉士を独学で目指す場合の勉強時間は?

社会福祉士国家試験に独学で合格するには、300時間程度の勉強時間が必要といわれています。

 

【社会福祉士国家試験に独学で合格するための勉強時間目安】

●300時間程度

 

社会福祉士国家試験の受験資格には、大学・短大の卒業や実務の経験が含まれます。そのため、受験生の年齢は高くなる傾向にあり、社会人として仕事をしながら合格を目指す人も少なくありません。実際に、第30回(平成29年度)社会福祉士国家試験の合格者のうち、52.4%が31歳以上だったというデータもあります。合格者の半数以上が社会人であると考えられるわけです。

 

社会人が仕事と並行しながら試験勉強をするとなると、1日に取れる勉強時間は1〜2時間程度でしょう。1日に勉強時間を1〜2時間取れる人の場合、合格に必要といわれる300時間勉強するには、以下の期間が必要になります。

 

【1日1〜2時間勉強する場合の社会福祉士合格までの目安期間】

●1日2時間、毎日勉強した場合:5ヶ月
●1日2時間、週5日勉強した場合:7.5ヶ月
●1日1時間、毎日勉強した場合:10ヶ月

 

1日2時間の勉強を休みなく毎日続けた場合でも、5ヶ月かかるわけです。このように、社会福祉士国家試験に独学で合格するためには、長い勉強期間が必要になります。長期的なスケジュールを立てて計画的に勉強を進められるかが、合格を左右する重要なポイントとなるでしょう。また、長期間にわたる勉強を最後までやり切ることができるよう、モチベーションを保つ工夫も必要になります。

社会福祉士を独学で目指す場合の効率的な勉強法は?

社会福祉士国家試験の出題範囲は広いため、効率的な方法で勉強を進められるかどうかが合格を左右する鍵となります。特に、独学で合格を目指す場合は、以下のポイントを押さえて取り組むのがおすすめです。

 

【社会福祉士の試験勉強を独学で行う場合に押さえておきたいポイント】

・学習スケジュールを立てる
・適切な参考書・問題集を選ぶ
・優先順位を決めて勉強する
・スキマ時間を活用する
・模擬試験を受ける
・完璧を目指さない

 

引き続き、上記の各ポイントについて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

 

■学習スケジュールを立てる 

社会福祉士国家試験の勉強を始めると決めたら、まずは試験日までの大まかな学習スケジュールを立てましょう。

 

学習スケジュールにより、いまやるべきことが明確になれば、迷いなく勉強に集中できます。また、スケジュール通りに進んでいることが小さな達成感となり、モチベーションの維持にもつながるでしょう。

 

社会福祉士国家試験の勉強を効率的に進めるためには、最初に全体像を把握したうえで、インプットとアウトプットを繰り返すスケジュールがおすすめです。

 

【社会福祉士国家試験のおすすめ学習スケジュール】

1.参考書を最初から最後まで素読する
2.参考書を使って基礎知識をインプットする
3.問題集や過去問を解いてアウトプットする
4.問題集や過去問のわからなかった箇所について参考書などを使ってインプットする
5. 「3」と「4」を繰り返し行う
6.試験本番と同じ時間で過去問を解いて総仕上げする

 

上記を参考に、試験日から逆算してスケジュールを立ててみてください。計画通りに進まなかったときのために、スケジュールにはある程度柔軟に変更できるゆとりを持たせておきましょう。

 

例えば、試験日まで10ヶ月あるなら、最初の2ヶ月で「1」と「2」をおわらせて、次の6ヶ月で「3」と「4」を繰り返し、残りの2ヶ月で「6」を行って仕上げるというように、大まかに決めてみてください。

 

また、上記のスケジュールの合間に模擬試験を受けるのもおすすめです。模擬試験は本番の試験と同じ形式や時間で行われるため、よい予行練習になります。模擬試験の種類や受けるタイミングについては「模擬試験を受ける」の章で解説していますので、そちらを参考に受験を検討してみてください。

 

今回紹介した学習スケジュールはあくまで一例であり、自分に合ったスケジュールを立てることが大切です。しかし、初めて受験する人の中には、自分にどんなスケジュールが合うのか分からないという人も多いでしょう。そのような場合は、紹介したスケジュールが参考になるはずです。

 

■適切な参考書・問題集を選ぶ

独学で社会福祉士国家試験の合格を目指す場合、試験勉強は自分で買った参考書と問題集を使って行うことになります。そのため、適切な参考書と問題集を選べるかどうかが、合格を左右する重要なポイントになります。

 

参考書や問題集を選ぶときのポイントは、以下の通りです。

 

【社会福祉士国家試験の参考書・問題集を選ぶポイント】

・参考書:「情報の新しさ」「見やすさ」「持ち運びやすさ」に着目して選ぶ
・問題集:過去問が掲載されているものを選ぶ

 

参考書は「情報の新しさ」「見やすさ」「持ち運びやすさ」の3点に着目して選ぶのがおすすめです。

 

情報の新しさについては、必ずチェックすべきポイントです。福祉分野では法改正が頻繁に行われますが、社会福祉士国家試験では、この改正点について問われることがよくあります。そのため、最新情報が反映された参考書で勉強しておかないと、しっかり正答できない可能性があるのです。書店やネット通販で販売されている参考書のすべてが、最新情報を記載したものとは限らないため、自分1人で参考書を選ぶのは難しいかもしれません。ネットやSNSの情報を参考にするなど、工夫して選ぶ必要があるでしょう。

 

内容の見やすさも、参考書を選ぶときにチェックしておきたいポイントです。特に、初めて受験する人や普段テキストで勉強する機会がない人には、図やイラストを豊富に用いたものがおすすめです。視覚的に理解しやすいため、挫折せずに最後まで勉強を進めやすいでしょう。

 

効率的に勉強を進めるために、持ち運びのしやすさもぜひチェックして欲しいポイントです。ハンディサイズのものなら、カバンに入れて持ち運びやすく、通勤電車などで広げて読んでもスペースを取らないため周りに迷惑をかけずに済みます。外出先でできたスキマ時間を有効活用して、勉強を進められるようになるでしょう。

 

問題集にはいろいろなものがありますが、特におすすめなのは過去問が掲載されたものです。過去問を解くことで、試験の出題形式や時間配分に慣れておくことができます。また、広い出題範囲から、頻出問題の傾向を把握することもできるでしょう。

 

なお、過去問は社会福祉・振興試験センターのホームページでも見ることができます。誰でも無料で見られますので、あわせて活用してみてください。

 

■優先順位を決めて勉強する

社会福祉士国家試験は19科目から出題されますが、試験勉強は自分が理解しやすい科目や得意な科目から始めることが大切です。いきなり理解しにくい科目や苦手な科目から始めてしまうと、モチベーションが下がって最後まで試験勉強を続けられなくなる恐れがあります。

 

初めて受験する人の場合は、まずは参考書に一通り目を通して、どの科目が理解しやすいかを考えてみるのがおすすめです。すでに受験経験があり、内容をある程度把握している場合は、得意科目をピックアップして優先順位をつけてみましょう。

 

優先順位を考える時間がもったいないと思う人もいるかもしれませんが、途中で挫折して受験できなくなってしまっては元も子もありません。スケジュール作りや教材選びにもいえることですが、勉強を始める前にある程度の時間をかけて準備しておくことが、効率的に勉強を進めることにつながり、合格への近道になるということを念頭に置いておきましょう。

 

■スキマ時間を活用する

ちょっとしたスキマ時間を活用して試験勉強を進められるかも、社会福祉士国家試験に合格できるかどうかを左右する重要なポイントです。

 

社会福祉士国家試験の出題範囲は18科目群と広く、合格するためにはすべての科目群で1点以上得点する必要があります。そのため、全科目群について満遍なく勉強できるように、いかにして勉強時間を捻出するかが1つの課題となります。しかし、仕事や家事、子育てなどに追われる人にとって、まとまった勉強時間を確保するのは簡単なことではないでしょう。

 

そこで、重要になるのがスキマ時間の活用です。通勤電車に乗っている時間やお店の待ち時間など、私たちの日常の中にはちょっとしたスキマ時間が意外とたくさんあります。そうしたスキマ時間を勉強時間にあてることで、広い試験範囲をしっかりと対策できるようになるでしょう。

 

カバンに入れて持ち運びやすいハンディサイズの参考書や、赤シートで答えを隠せる問題集など、最近では外出先での勉強を想定して作られた教材もあります。スキマ時間を利用した勉強がスムーズになるよう、そうした教材を1つ用意しておくのもおすすめです。

 

■模擬試験を受ける

多くの資格試験がそうであるように、社会福祉士国家試験にも模擬試験があります。
模擬試験は本番と同じ出題形式や時間配分で行われるため、予行練習としてぜひ受けておきたいところです。

 

社会福祉士国家試験の模擬試験はさまざまな団体で実施されていますが、有名なものとして「中央法規全国模試」「日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)全国統一模試」「福祉カレッジ社会福祉士全国統一模試」の3つがあげられます。どの模試も、問題用紙や解答用紙、解説書などを自宅に郵送してもらうという方法で、在宅受験が可能です。各模試の特徴と、在宅受験する場合の概要は以下の通りです。

 

【社会福祉士国家試験模試の特徴と概要(2023年度)】

■中央法規全国模試
受験費用:6,600円(税込)
解答用紙返送日:8月25日〜1月5日必着
特徴:これまでに15万人が受験してきた実績ある模試。難易度が国家試験に近いといわれる。

 

■日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)全国統一模試
受験費用:6,900円(税込)
解答用紙返送日:11月7日必着
特徴:ソ教連会員校の在学生および既卒者のみを対象とする。難易度は高めといわれる。

 

■福祉カレッジ社会福祉士全国統一模試
受験費用:6,600円(税込)
解答用紙返送日:11月8日・11月24日・12月5日・1月5日必着
特徴:模擬試験の無料解説動画が付いており、模擬試験の復習を視覚的に行える。

 

それぞれの模試に特徴はありますが、まずは自分の学習スケジュールと照らし合わせて、受験しやすい日程のものを選んでみましょう。受験におすすめのタイミングは10 〜11月です。社会福祉士国家試験は例年2月上旬に実施されます。本番の1〜2ヶ月前は追い込みの時期になるため、遅くとも11月頃までに受験して、間違えた問題の見直しをしておくとよいでしょう。

 

なお、日本ソーシャルワーク教育学校連盟全国統一模試は、ソ教連会員校の在学生と既卒者のみを対象とします。すべての人が受験できるわけではないので注意してください。

 

■完璧を目指さない

社会福祉士国家試験の出題範囲は広くなっています。そのため、満点合格を目指すのは現実的ではありません。試験の合格ラインは正答率60%程度といわれます。正答率60%超えと、すべての科目群で1点以上取ることを目指して勉強すれば、合格は十分狙えるでしょう。

 

まずは最後まで一通り試験勉強をやり切ることを目標に、日々の勉強に取り組んでみてください。

 

社会福祉士を独学で目指すメリットは?

 

社会福祉士を独学で目指す場合、学習スケジュール作りや教材選び、モチベーションの維持など、試験勉強に関わるすべてのことを自分で行わねばなりません。これほどまでに大変な思いをして、わざわざ独学を選ぶ意味があるのかと疑問に思う人もいることでしょう。

 

実は、独学には「費用が安い」「マイペースに勉強できる」という大きなメリットがあります。すべてを自分で行う大変さよりも、これらのメリットを享受できることのほうが重要という人にとっては、独学は魅力的な学習法といえるでしょう。

 

【社会福祉士を独学で目指すメリット】

●費用が安い
●マイペースに勉強できる

 

引き続き、上記のメリットについてそれぞれ詳しく紹介しますので、ご覧ください。

 

■費用が安い

費用が安いというのは独学を選ぶ大きなメリットです。

 

独学を検討している人は、すでに社会福祉士国家試験の受験資格を持っているはずです。そのため、独学以外の選択肢としては通信講座の受講が考えられるでしょう。独学にかかる費用と通信講座を受講した場合の費用は、それぞれ以下の通りです。

 

【独学または通信講座で社会福祉士を目指す場合の費用】

・独学:1万〜1万5千円程度
・通信講座:5万〜10万円程度

 

独学は通信講座の1/5〜1/10程度の費用で取り組めることになります。教材費のみで取り組める独学は、費用を抑えて社会福祉士を目指したい人にぴったりの勉強法といえるのです。

 

■マイペースに勉強できる

マイペースに勉強できるというのも、独学を選ぶメリットです。

 

通信講座では、基本的には決められたカリキュラムにそって勉強を進めていきます。そのため、自分の理解度に合わせたペースで勉強したり、苦手分野に多くの時間を割いたりといった調節は難しくなります。

 

その点、自分1人で取り組む独学なら、自分が理解しやすいペースで勉強したり、苦手分野の克服に時間をかけたりすることも可能です。独学は、マイペースに勉強したい人向きの勉強法といえるでしょう。

 

社会福祉士を独学で目指すデメリットは?

社会福祉士を独学で目指すことには、以下のようなデメリットがあります。

 

【社会福祉士を独学で目指すデメリット】

・スケジュール作り・管理が難しい
・最新情報を取得しにくい
・質問しにくい
・モチベーションを保ちにくい

 

独学を検討している人は、上記のデメリットについてしっかりと理解し、納得しておく必要があります。引き続き、上記の各デメリットについて詳しく紹介しますので、ご覧ください。

 

■スケジュール作り・管理が難しい

スケジュール作り・管理は、独学に取り組む人を悩ませる問題の1つです。

 

独学をスムーズに進めるためには、あらかじめ学習スケジュールを立てておくことが大切になります。しかし、初めて受験する人の中には、どんなスケジュールを立てれば試験日までに全範囲の勉強をおわらせられるかわからないという人もいるでしょう。また、最初に立てたスケジュール通りに進まなくなって、スケジュールの見直しが必要になる可能性もあります。学習スケジュールの管理にも手間がかかるわけです。

 

このように、学習スケジュール作りや管理に手間がかかるというのは、独学の難しい点です。スケジュール作りや管理に手間がかかりすぎて、肝心の勉強時間が削られることのないように、注意しなければなりません。スケジュール作りは早めに始める、スケジュールの見直しに時間をかけられるよう、余裕を持たせたスケジュールにしておくなど工夫が必要でしょう。

 

■最新情報を取得しにくい

最新情報を取得しにくいというのも、独学のデメリットです。

 

福祉分野では法改正が頻繁に行われますが、社会福祉士国家試験では、それらの改正点について問われることが多くなっています。通信講座を利用している場合、最新情報は講座側がチェックして受験生に共有してくれます。しかし、独学の場合は、受験生自らが情報をチェックしなければなりません。チェックに手間がかかるのはもちろん、情報の取得漏れがあった場合は、試験でその問題に正答できなくなってしまいます。

 

最新情報を取得しにくいというのは、試験の合否にも関わる、独学の大きなデメリットなのです。

 

■質問しにくい

わからない箇所があったときに質問しにくいというのも、独学のデメリットとしてあげられます。

 

多くの通信講座では、疑問点を講師に質問できるサービスを提供しています。質問回数に制限があったり、質問するのにお金がかかったりはしますが、専門家による確実な回答をもらうことが可能です。

 

一方、独学の場合、疑問点はネットやSNSの情報を参考に解決していくのが一般的です。いまはネットやSNS上にたくさんの情報があるため、質問に対する回答を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。しかし、ネットやSNSには、掲載されている情報が正しいとは限らないという難点があります。ヒットした情報が正しいかを確認する手間がかかるため、通信講座を利用する場合と比べると疑問点の解決は難しくなります。

 

■モチベーションを保ちにくい

一般的に、社会福祉士国家試験に合格するためには、300時間程度の時間がかかるといわれます。1日2時間、毎日勉強した場合でも5ヶ月程度かかるため、長期間におよぶ試験勉強を、モチベーションを保って最後までやり切れるかどうかが、合格の鍵を握る重要なポイントになるでしょう。

 

通信講座では、添削コメントや質問回答を通して講師が激励してくれることがあり、モチベーションを保ちやすくなっています。

 

一方、独学の場合は、そのような講師は周りにいないため、モチベーションを保つ工夫が必要になります。ネットで合格者の体験記を探して読む、SNSで受験生を探してコメントを送ってみるなど、自ら積極的に動くことが求められるかもしれません。

 

社会福祉士を独学で目指すのが向いている人は?

 

社会福祉士を独学で目指す場合の勉強時間や方法、メリット・デメリットについて解説してきました。ここまでの内容から、社会福祉士を独学で目指すのが向いているのは以下のような人だと考えられます。

 

【社会福祉士を独学で目指すのが向いている人】

●ほかの福祉系資格を保有している人
●独学での資格取得経験がある人

 

それぞれについて引き続き詳しく紹介しますので、ご覧ください。

 

■ほかの福祉系資格を保有している人

ほかの福祉系資格を保有している人は、そうでない人と比べてスムーズに独学を進められる可能性が高いです。

 

社会福祉士国家試験の出題範囲は広いため、自分が理解しやすい科目から取り組むことが大切になります。理解しにくい科目から始めてしまうと、モチベーションを保てなくなって挫折してしまう恐れがあるからです。

 

しかし、そうはいっても、初めて受験する人の中には、理解しやすい科目を判断するのが難しいと感じる人もいるでしょう。一方、福祉系資格を保有していて、福祉分野の知識が豊富にある人なら「制度に関する分野は得意」「病気の治療に関する分野は苦手」など、得意不得意分野がわかっているはずです。比較的簡単に勉強の優先順位を決めることができ、スムーズに独学を進められるでしょう。

 

また、福祉系資格の保有者は、社会福祉士国家試験を受験する際にも有利になる可能性があります。保有している福祉系資格によっては、試験を免除される科目があるからです。例えば「精神保健福祉士」の資格保有者の場合、社会福祉士国家試験では11科目が免除になります。残りの8科目だけに集中すればいいため、効率良く試験勉強を進められるでしょう。

 

これらの理由から、ほかの福祉系資格を保有している人は独学に向いているといえるのです。

 

■独学での資格取得経験がある人

これまでに何らかの資格を独学で取得した経験がある人は、社会福祉士資格も独学で取得できるかもしれません。

 

独学にはスケジュール作りやモチベーションの維持など、試験勉強に必要なすべてのことを自分1人でしなければならないという難しさがありますが、この難しさを経験したことがあるというのは大きな強みになります。

 

例えば、以前独学に取り組んだときにスケジュールに遅れが出てしまった経験があれば、今回は余裕を持たせたスケジュール作りができるはずです。合格者の体験ブログを読んでモチベーションを保った経験があれば、今回も同じ方法で最後まで挫折せずに勉強を進められるかもしれません。

 

社会福祉士を独学で目指すデメリットについてはこの記事でも紹介しましたが、その内容はほかの資格を独学で目指す場合にもいえることです。独学のデメリットを乗り越えて何らかの資格を取得した経験がある人は、社会福祉士を独学で目指すのにも向いていると考えられます。

 

社会福祉士の受験資格を取得できる日本医歯薬専門学校

社会福祉士国家試験を独学で目指せるのは、受験資格を取得済みの方だけです。受験資格未取得の方は、大学や養成施設に通うなどしなければなりません。

 

これから受験資格取得を目指す方の中で、一般大学を卒業した方や、一般短大卒業後に相談援助実務の経験がある方などには、日本医歯薬専門学校の「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」がおすすめです。

 

社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科には以下のような特徴があります。

 

【日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科」の特徴】

・目指せる2つの国家資格
・平日夜間1日2コマ授業
・充実の現場実習

 

社会人の方でも、無理なく社会福祉士国家試験の受験資格取得を目指していただけますので、以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校の社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科

 

引き続き、日本医歯薬専門学校の社会福祉士・キャリアコンサルタント学科について、紹介させていただきます。

 

■目指せる2つの国家資格
2年間にわたる無理のないスケジュールで「社会福祉士」と「キャリアコンサルタント」の2つの国家資格取得を目指します。

 

社会福祉士の仕事は、ハンディキャップを抱える人が日常生活をスムーズに送れるように支援することです。一方、キャリアコンサルタントは、相談者の職業選択やキャリア開発を支援します。

 

ダブルライセンスにより、社会福祉士として生活面を支援するだけでなく、キャリアコンサルタントとして就労面も支援できるようになれば、一歩踏み込んだ支援ができるスペシャリストとして活躍できるでしょう。

 

■平日夜間1日2コマ授業
授業は平日夜間の1日2コマが基本となります。

 

時間は1コマ目が18時30分〜19時30分、2コマ目が19時40分〜21時10分です。お仕事帰りにそのまま受講していただけるのはもちろん、休日に通う必要がないため、ご家庭との両立もしやすくなっています。

 

社会人の方や家族との時間を大切にしたい方にも、安心して通っていただけます。

 

■充実の現場実習
合計240時間の実習で、現場ならではの学びを体験できます。

 

国家試験対策だけでなく、資格取得後の実務に役立つ勉強もしっかりと行います。

まとめ

社会福祉士を独学で目指せるかは、社会福祉士国家試験の受験条件を満たしているかどうかによります。

 

受験条件を満たしている場合は、独学でも目指すことが可能です。ただし、独学には、試験に関するいっさいを自分1人で行わねばならないという難しさがあります。合格を勝ち取るためには、試験の特徴をよく理解し、ポイントを押さえて効率的に試験勉強を進めることが必要です。

 

受験条件を満たしていない場合は、大学や短大に通う、相談援助の実務経験を積む、養成施設に通うなどが必要になります。学歴や職歴により条件を満たす方法は違ってきますが、一般養成施設で学ぶことが必要な場合は、日本医歯薬専門学校の「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」の利用を検討してみてください。スタッフ一同、万全の体制で社会福祉士を目指す皆さまをサポートさせていただきます。

 

日本医歯薬専門学校の社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科

 

※社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科は2024年度の開始に向けて認可申請中です。入学資格はこちらからご覧ください。

 

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