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社会福祉士に向いている人の特徴は?身につけたほうが良いスキルも紹介

ハンディキャップを抱える人の相談援助を行う社会福祉士。社会福祉士の仕事は、人と人とのコミュニケーションを基本とするため、向き不向きがあります。

 

また、社会福祉士には身につけておきたいスキルもあります。社会福祉士として最も大切なことは「人や社会に貢献したい」という気持ちですが、スキルを身につけておけば、よりスムーズに業務を進められるでしょう。

 

この記事では、社会福祉士に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。また、社会福祉士として身につけておきたいスキルや、社会福祉士を目指す方法についてもお伝えします。これから社会福祉士を目指す方の参考にしていただける記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1)社会福祉士に向いている人の特徴

2)社会福祉士に向いていない人の特徴

3)社会福祉士が身につけたいスキル

4)社会福祉士をめざす方法

 

社会福祉士に向いている人の特徴

 

社会福祉士に向いていると考えられるのは、以下のような特徴を持つ人です。

 

【社会福祉士に向いている人の特徴】
●社会貢献をしたい
●人と関わるのが好き
●チームプレイが得意
●地域社会に関心がある
●倫理観がある
●セルフマネジメントができる

 

社会福祉士の業務は、相談者の悩みに応じて適切な支援を行うことです。そのためには、相談者やその家族と親密なコミュニケーションをとり、悩みの原因を突き止める必要があります。そして、相談者が悩みの原因を解消することにつながる支援を受けられるよう、福祉施設や医療機関をはじめとするさまざまな機関との連絡調整も行なわねばなりません。

 

このように、社会福祉士の仕事には、相談者やその家族、関係機関の担当者など多くの人が関わります。そのため、向いている人・向いていない人が比較的はっきりわかれる職業といえるのです。

 

引き続き、上記の各特徴について詳しく解説しますので、ご自分に当てはまるか考えながらご覧ください。

 

社会貢献をしたい

社会福祉士は「仕事を通じて社会貢献をしたい」という人に向いている職業です。

 

社会福祉士の支援対象者は障害者や高齢者、子供、ひとり親家庭などさまざまですが、これらの人々の悩みの背景には、障害者雇用率の未達成問題や高齢化問題、貧困問題などの社会的問題が潜んでいるケースが多くなっています。

 

個々の相談者に対する支援は、これらの社会問題の解決にもつながるため、社会福祉士は社会貢献をしているというやりがいを得られる仕事です。社会貢献をしたいという奉仕の気持ちが強い人に、ぴったりの仕事といえるでしょう。

 

人と関わるのが好き

人と関わるのが好きな人は、社会福祉士に向いているといえます。

 

社会福祉士は子供や高齢者、身体障害者、経済的困窮者の方など、いろいろな人から相談を受けます。相談者個々の悩みをしっかりと理解するためには、興味を持って相手を知ろうとする姿勢が必要になるでしょう。また、相談者本人を取り巻く環境を調査するために、相談者の家族や親族、地域コミュニティなどに話を聞くケースもあるため、人と積極的に関われるコミュニケーション能力の高さも必要になります。

 

もともと人と関わるのが好きで、コミュニケーション能力が高い人は、社会福祉士としての仕事もスムーズに進められる可能性が高いといえるのです。

 

チームプレイが得意

社会福祉士の仕事は、福祉施設や医療機関、行政機関、地域コミュニティなどと連携して進めることが多くなっています。そのため、これらの機関と協力してチームプレイができる能力も、社会福祉士には求められます。

 

特に、1つの家庭で貧困、アルコール依存、児童虐待など複数の問題を抱える「多問題ケース」は、社会福祉士1人だけで解決できるものではありません。発生している問題を正確に把握するために地域コミュニティなどに聞き取り調査をしたうえで、貧困問題については地域の福祉担当部署に、アルコール依存については保健所や医療機関にというように、問題ごとに適切な機関に支援を仰ぐ必要があります。社会福祉士がつなぎ役となって、チームプレイで問題解決に取り組むわけです。

 

社会福祉士は相談援助のスペシャリストですが、上記のようなケースもあることから、すべての問題を1人で解決するのは不可能です。そのため、社会福祉士にはチームプレイを円滑に進めるための協調性の高さが必要になります。

 

地域社会に関心がある
地域社会に関心がある人も、社会福祉士に向いているといえます。

 

社会福祉士は、支援のために「社会資源」と呼ばれるものを活用することがあります。社会資源には「フォーマルサービス」と「インフォーマルサポート」とがあり、このうちインフォーマルサポートとは、近隣住民や自治会をはじめとする地域の組織などにより提供される、身体的・精神的ケアや見守りサービスなどのことです。

 

【社会資源とは】
■フォーマルサービス
行政、医療法人、社会福祉法人、企業、非営利活動法人などにより提供されるサービスのことです。法律や制度により基盤が整理されており、継続性や安定性に優れるという特徴があります。

 

■インフォーマルサポート
家族、親戚、近隣住民、知人、友人、ボランティア、民生委員などにより提供されるサポートのことです。自由意志により提供され、細やかなニーズに対応できるという利点があります。

 

インフォーマルサポートには、顔見知りによる支援が受けられる、細やかなニーズに対応してもらえるなどの利点があり、福祉分野でのさらなる活用が期待されています。そのため、相談者とインフォーマルサポートのつなぎ役になることや、地域に足りないインフォーマルサポートの提案をするといったことも、今後は社会福祉士の重要な仕事の1つになると考えられるのです。

 

現代社会では、隣に住む人の顔がわからないという人もいるほど、人々と地域社会とのつながりは薄れてきています。しかし、そうした社会のあり方に疑問を持ち、地域社会に関心を持つことも社会福祉士として必要なことなのです。

 

倫理観がある
社会福祉士には、高い倫理観が必要です。

 

支援への第一歩として、社会福祉士は相談者の抱えている悩みについて聞き取り調査を行います。聞き取り調査では、相談者の置かれている状況を正確に把握するために、家族構成はもちろん、健康状態や経済状況などについても確認することがあります。つまり、社会福祉士は普通では他人が知り得ることのないような、踏み込んだ情報まで入手できてしまう立場にあるというわけです。

 

他人には言いにくいような情報を打ち明けてくれた相談者の信頼を裏切ることのないよう、社会福祉士は守秘義務を徹底しなければなりません。倫理観を重視する姿勢が大切になります。

 

セルフマネジメントができる
目標達成のために自分の行動や思考を管理する「セルフマネジメント能力」も、社会福祉士には求められます。

 

特に、知識をアップデートするために学び続ける能力と、相談者の負の感情に引っ張られないように気持ちを切り替える能力は大切です。

 

社会福祉士には、常に学び続ける姿勢が求められます。福祉分野は頻繁に法改正が行われるため、相談者を適切に支援するためには、最新の制度にもとづく知識が必要になります。最新情報をキャッチできるように常にアンテナを張り、キャッチした情報を支援につなげられるようにしっかりと理解することが必要なのです。

 

また、社会福祉士の仕事には、相談者の負の感情に触れることが多く、精神的負担が大きいという側面もあります。精神的負担から体調を崩してしまわないように、自分なりのリフレッシュ方法を持つことや、業務時間外になったら気持ちを切り替えることも必要になるでしょう。

 

相談者の悩みを解決するために、社会福祉士には高いセルフマネジメント能力が求められるのです。

 

社会福祉士に向いていない人の特徴

以下のような特徴を持つ人は、残念ながらあまり社会福祉士に向いていないと考えられます。

 

【社会福祉士に向いていない人の特徴】
●完璧主義
●感情的になりやすい

 

人を相手にする社会福祉士の仕事には、100%の正解がありません。例えば、2人に同じ提案をしたところ「1人は満足してくれたけれど、もう1人には不満が残った」ということも十分にあり得ます。提案を否定されて失敗してしまったときに、完璧主義すぎて気に病んでしまう人や感情的になってしまう人は、業務をスムーズに進められない可能性があるのです。

 

引き続き、上記2つの特徴について詳しく紹介しますので、ご覧ください。

 

完璧主義
社会福祉士の仕事は、失敗を嫌う完璧主義の人には向きません。

 

社会福祉士のもとに相談に訪れる人は、年齢や性別、家庭環境などさまざまで、考え方も1人1人違います。自分の発言や提案に対する捉え方も人それぞれ異なるため、場を和ませようとして発言したことが悪く捉えられてしまったり、その人のためになると確信して提案した内容を受け入れてもらえなかったりすることもあるでしょう。

 

人と人とのコミュニケーションに絶対の正解がない以上、専門知識を持っていて、コミュニケーション能力も高く、経験豊富なベテラン社会福祉士でも失敗することはあります。自分のベストをつくした上での失敗については、ある程度は仕方がないと割り切ることも必要でしょう。

 

感情的になりやすい
感情的になりやすい人も、社会福祉士の仕事には向きません。感情的になってコミュニケーションがしっかりとれなくなると、支援がうまく進められなくなってしまいます。

 

もちろん、親身になって対応していることが相手に伝わる態度をとることは必要です。しかし、自分の提案が受け入れられず不満な顔をする、否定的なことを言われて強く反論するなど「拒絶されている」と相手が捉えてしまうような態度をとるのはNGです。

 

「相手にとって相談しやすい社会福祉士であるか?」を考えて、ときには感情をセーブすることも必要になります。

 

社会福祉士が身につけたいスキル

 

社会福祉士には、仕事をスムーズに進めるために身につけておきたいスキルがあります。

 

【社会福祉士が身につけたいスキル】
●情報収集能力
●コミュニケーション能力
●お金に関する知識
●法律に関する知識
●分析能力

 

これらの中には一朝一夕には身につけられないものもあります。自分に足りないと思うものについては、できるだけ早めに身につける努力を始めると良いでしょう。

 

引き続き、上記のスキルを身につけておきたい理由と、身につける方法について紹介します。参考にしてみてください。

 

情報収集能力
福祉分野における法改正の情報や、社会福祉士と連携する可能性のある地域コミュニティの活動情報など、社会福祉士が相談者を支援する際にはさまざまな情報が必要です。そのため、これらの情報を自分で収集できるスキルが、社会福祉士には求められます。

 

具体的な情報収集方法としては、新聞や広報誌に目を通す、地域の集会やボランティアなどに参加するといったものがあげられます。特に、新聞や広報誌に目を通すことは、いますぐ簡単にできることです。社会福祉士になったときに業務をスムーズに進める助けとなりますので、これらに目を通すことをいまから習慣づけていきましょう。

 

コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が高いと、社会福祉士の業務はスムーズになります。相談者はもちろん、支援のために連携する福祉施設や医療機関の担当者など、社会福祉士は人と関わる機会がとても多いからです。

 

コミュニケーション能力の高さには、小さいときからの経験や環境が関係しているといわれます。つまり、これからの経験や努力次第で向上させることも可能なのです。コミュニケーション能力を向上させる方法について示した本やネット記事はたくさんありますので、そうしたものを参考に、できる範囲で取り組んでみると良いでしょう。

 

以下にコミュニケーション能力を高めるテクニックを3つあげておきます。こちらもあわせて参考にしてみてください。

 

【コミュニケーション能力を高めるテクニック】
■エレベータートーク
短時間で簡潔に要点を伝えるトークスキルのことです。同じエレベーターに乗り合わせた人がエレベーターを降りるまでに要点を伝えられるよう、会話の内容や順番を考えてみましょう。

 

■ミラーリング
相手の言動を鏡のようにまねることにより、親近感を抱かせる心理テクニックです。相手に気付かれない程度に自然にできるよう、練習してみましょう。

 

■パラフレーズ
相手の話した内容を違う言い回しにして繰り返すテクニックです。例えば「就職が決まりました」に対して「社会人になるのですね」と言い換えるなどです。自分の話をきちんと理解してくれている、共感してくれているという安心感が生まれますので、積極的に使ってみましょう。

 

就労支援やお金に関する知識
社会福祉士の支援対象者には高齢者や障害者の方、ひとり親家庭などが含まれますが、これらの人たちの中には就労面や経済面に悩みを抱える人が少なくありません。

 

例えば、小さな子供がいるため非正規雇用で働かざるを得ず、経済的に困窮しているシングルマザーや、お金の管理がうまくできず、貯蓄ができない知的障害者などです。

 

このような人たちの相談を受けたときに、社会福祉士が就労支援やお金に関する知識も持っていれば、問題を改善するための具体的なアドバイスができます。

 

そのため、社会福祉士の中には「キャリアコンサルタント」や「ファイナンシャルプランナー」など、就労支援やお金に関するアドバイスができる資格をあわせて保有している人も少なくありません。余裕があれば、これらの資格取得に挑戦してみても良いでしょう。

 

なお、日本医歯薬専門学校には「社会福祉士」と「キャリアコンサルタント」の2つの資格取得を目指せる学科があります(※)。2年間のスケジュールで、無理なくダブルライセンスを目指せますので、以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科」

 

法律に関する知識
社会福祉士にとって、仕事に関連する法律を覚えておくのは大事なことです。

 

例えば「社会福祉士及び介護福祉士法」には、社会福祉士としての義務や禁止行為などについて記載されており、社会福祉士としてどうあるべきかの指針となります。また「児童福祉法」には、児童が持つ権利について記載されており、虐待やいじめに悩む子供を支援する際の助けとなるでしょう。

 

社会福祉士が覚えておきたい法律は以下の通りです。

 

【社会福祉士が覚えておきたい法律】
●日本国憲法(特に、生存権と社会的使命に関する第25条には目を通しておきましょう)
●社会福祉士及び介護福祉法
●地域保健法
●生活保護法
●障害者基本法
●児童福祉法

 

これらの法律については一言一句まで覚えておく必要はなく、業務に必要になったときに「あの法律が関係しているな」と思い出して調べられれば問題ありません。厚生労働省や内閣府、衆議院などのホームページから見られますので、ざっと目を通しておくと良いでしょう。

 

分析能力
相談者に合った支援を行うためには、相談者の話から状況を分析する能力が必要になります。相談者の抱える問題を分析する際には、以下の点に着目すると良いといわれています。

 

【相談者の抱える問題を分析する際に着目したい点】
●本人にとっての問題点は何か?
●専門職から見た問題点は何か?
●問題の具体的な状況は?
●問題にはどんな人・物・制度が関わっているか?
●本人の長所や強みは何か?
●いままで問題解決に向けてどんなことを試したか?
●問題解決に活かせる資源は何か?

 

上記のような具体的な分析方法については、実際に仕事を始めてから覚えていけば大丈夫ですが、相談者1人が抱える問題を分析するのにこれほどたくさんのことを考えねばならないということは理解しておきましょう。分析能力は、社会福祉士にとって必須スキルといえるのです。

 

大切なのはこれからどうなりたいか

社会福祉士に向いている人・向いていない人の特徴や、社会福祉士として身につけたいスキルについて紹介してきました。

 

ここまでご覧になってきた方の中には「自分は社会福祉士に向いていないのではないか」「社会福祉士になるにはスキル不足なのではないか」と不安に感じた方もいらっしゃるかもしれません。

 

確かに、社会福祉士の仕事には向き不向きがあり、必要なスキルもたくさんあります。しかし、現時点で向いていない人やスキルがない人であっても、経験や努力次第で良い社会福祉士になれる可能性は十分にあります。

 

例えば、人と話すときに緊張してしまう人でも、困っている人を助けたいという強い気持ちがあれば、良い社会福祉士になれるかもしれません。場数を踏んでいくうちに緊張感は薄れていくのが一般的です。また、コミュニケーション能力は練習により向上させることも可能です。経験と努力により緊張せずに人と話せるようになったとき、奉仕の気持ちが強い社会福祉士は相談者にとって信頼できる存在になるのではないでしょうか。

 

いまのみなさんに最も求められるのは「社会福祉士として人や社会に貢献したい」という気持ちです。その気持ちがあれば、社会福祉士として活躍することも夢ではありません。いまの自分の性質やスキルにとらわれすぎずに、これからどうなりたいかに目を向けていきましょう。

 

社会福祉士をめざす方法

ここからは、社会福祉士が気になっている方に向けて、社会福祉士を目指す方法をご紹介します。

 

社会福祉士になるためには「社会福祉士国家試験」に合格しなければなりませんが、この試験は誰でも受けられるものではありません。特定の大学で決められた科目を履修したり、短大を卒業した後で養成施設に通ったりする必要があります。

 

引き続き、社会福祉士国家試験の受験資格を取得する方法と、社会福祉士国家試験の内容についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

国家試験の受験資格を取得する
社会福祉士国家試験の受験資格を取得するルートは、以下の9通りになります。

 

【社会福祉士国家試験の受験資格取得ルート】
①福祉系大学(4年制)で指定科目を履修
②福祉系大学(4年制)で基礎科目を履修+短期養成施設等で6ヶ月以上学習
③福祉系短大(3年・2年制)で指定科目を履修+相談援助実務を1〜2年経験
④福祉系短大(3年・2年制)で基礎科目を履修+相談援助実務を1〜2年経験+短期養成施設等で6ヶ月以上学習
⑤一般大学(4年制)を卒業+一般養成施設等で1年以上学習
⑥一般短大(3年・2年制)を卒業+相談援助実務を1〜2年経験+一般養成施設等で1年以上学習
⑦社会福祉士主事養成機関を卒業+相談援助実務を2年経験+短期養成施設等で6ヶ月以上学習
⑧児童福祉司・身体障害者福祉司などの実務を4年以上経験+一般養成施設等で1年以上学習
⑨相談援助実務を4年以上経験+一般養成施設等で1年以上学習

 

このように受験資格の取得ルートは複数あり、受験までには最短でも4年程度の期間を要します。いずれのルートを選択する場合も、長い期間をかけて受験を目指すことになるため「社会福祉士として人や社会の役に立ちたい」という強い気持ちを持ち続けることが大切でしょう。

 

国家試験を受験する
受験資格を取得したら、社会福祉士国家試験を受験します。合格すれば晴れて社会福祉士として実務可能になるわけですが、実は社会福祉士国家試験には出題範囲が広いという難しさがあり、難易度が高めとなっています。

 

【社会福祉士国家試験の出題範囲】
①人体の構造と機能及び疾病
②心理学理論と心理的支援
③社会理論と社会システム
④現代社会と福祉
⑤地域福祉の理論と方法
⑥福祉行財政と福祉計画
⑦社会保障
⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度
⑨低所得者に対する支援と生活保護制度
➉保健医療サービス
⑪権利擁護と成年後見制度
⑫社会調査の基礎
⑬相談援助の基盤と専門職
⑭相談援助の理論と方法
⑮福祉サービスの組織と経営
⑯高齢者に対する支援と介護保険制度
⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
⑱就労支援サービス
⑲更生保護制度

 

試験では、上記の19科目のうち「⑱就労支援サービス」と「⑲更生保護制度」をひとまとめにした18科目群のすベてで1点以上得点しなければなりません。そのため、科目を絞った試験対策ができず、合格率は30%程度と低めになっています。

 

【過去10年間の社会福祉士国家試験の合格率】
●平成26年度(第27回):27.0%
●平成27年度(第28回):26.2%
●平成28年度(第29回):25.8%
●平成29年度(第30回):30.2%
●平成30年度(第31回):29.9%
●令和元年度(第32回):29.3%
●令和2年度(第33回):29.3%
●令和3年度(第34回):31.1%
●令和4年度(第35回):44.2%

 

また、試験問題の中には問題文や選択肢などの合計文字数が600文字を超えるものもあります。長文を素早く、正確に読み解く力が必要になることも、合格率を低くしている要因の1つと考えられるでしょう。

 

合格のためには、広い出題範囲を満遍なく網羅するための効率的な学習法や、過去問を使った実践的な対策が重要になります。養成施設などを選ぶときには、これらの点をカバーしてくれるかどうかを検討してみるのがおすすめです。

 

社会福祉士を目指すなら「日本医歯薬専門学校」

社会福祉士を目指すうえで、最初の関門になるのが受験資格を取得することです。受験資格の取得ルートは複数ありますが、一般大学や一般短大を卒業した方の場合は一般養成施設を自分で選んで入学し、そこで1年以上学習することになります。

 

しかし、一般養成施設は全国に70校以上とたくさんあるため、どこを選べばいいかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は「効率良く試験対策できるか」「無理なく通えるか」「社会福祉士以外の資格取得もできるか」に着目してみるのがおすすめです。

 

一般養成施設への入学を検討している方の多くが、仕事や家庭をお持ちのはずです。忙しい中で効率良く試験対策できることや、仕事や家庭に影響のないスケジュールで通えることはとても重要なポイントになるでしょう。また「社会福祉士が身につけたいスキル」の章でも解説した通り、社会福祉士は就労支援やお金に関する知識も身につけておきたいところです。これらの知識を保有している証となる資格を同時に取得できるかどうかも、チェックしてみると良いでしょう。

 

日本医歯薬専門学校の「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科」は、上記のポイントをすべて満たす一般養成施設です(※)。以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科」

 

引き続き、日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科」のおすすめポイントを紹介させていただきます。

 

目指せる2つの国家資格
「社会福祉士」と「キャリアコンサルタント」の2つの国家資格取得を目指していただけます。

 

社会福祉士として日常の困りごとの解決策を、キャリアコンサルタントとして就労面の困りごとの解決策を提案できるようになれば、より踏み込んだ支援となるはずです。社会福祉士として活躍の幅を広げたい方にもおすすめ学科となっています。

 

効率的な学習ができる試験対策アプリ
「社会福祉士国家試験対策アプリ」という、スマホなどの端末から利用できる学習アプリをご用意しています。

 

通勤時間やお店の待ち時間など、ちょっとしたスキマ時間を活用して効率良く試験対策をしていただけます。仕事や子育てなどに忙しく、出題範囲の広い社会福祉士国家試験の対策に不安があるという方にもおすすめです。

 

無理なく通えるスケジュール
授業は平日夜間の1日2コマが基本です。1コマ目が18時30分〜19時30分、2コマ目が19時40分〜21時10分となっています。

 

お仕事帰りにそのまま通学していただきやすい時間帯となっていますので、無理なく学習を進められるはずです。

 

充実の現場実習
合計約240時間(前期:約8日間、後期:約26日間)の現場実習で、座学だけではわからない現場ならではの体験をしていただけます。

 

国家試験対策だけでなく、資格取得後の実務に役立つ勉強もしっかり行いたいという方にもおすすめです。

 

まとめ

社会福祉士は相談者やその家族、連携して支援を行う各機関の担当者など、さまざまな人と関わることになります。そのため、特にコミュニケーション能力の高さが必要といわれます。

 

コミュニケーション能力は、経験や努力によりある程度向上させることが可能です。もともとコミュニケーション能力が高く社会福祉士に向いている人もいらっしゃいますが、そうでない人でも「社会福祉士として人や社会に貢献したい」という気持ちがあれば、社会福祉士として活躍できる可能性は十分あります。

 

今回の内容を参考に、将来社会福祉士として活躍できるよう、スキルを磨いてみてください。

 

※社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科は2024年度の開始に向けて認可申請中です。

 

社会福祉士の専門学校はこちら>>

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