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医療ソーシャルワーカー(MSW)に将来性はあるのか?重要性と現状から転職する理由6つを解説!

 

医療ソーシャルワーカー(MSW)の社会的認知度は高いとはいえません。そのため、仕事内容や重要性、将来性などについて、詳しく解説した書籍やネット記事もあまりないのが現状です。

 

そこで、この記事では、医療ソーシャルワーカーについて詳しく解説します。重要性や現状、将来性から、医療ソーシャルワーカーに転職すべき6つの理由についてもお伝えしますので、これから転職を考えている人の参考にしていただけるはずです。ぜひ、最後までご覧ください。

 

1)医療ソーシャルワーカーとは?

2)医療ソーシャルワーカーの現状と将来性

3)医療ソーシャルワーカーに転職すべき6つの理由

4)医療ソーシャルワーカーに転職する方法

医療ソーシャルワーカーとは?

医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Worker)の社会的認知度は、まだまだ低いのが現状です。みなさんの中にも、医療ソーシャルワーカーがどのような職業なのか、しっかりとは説明できないという人が多いのではないでしょうか。

 

そこで、この章では、医療ソーシャルワーカーについて押さえておきたい以下の点を、それぞれ解説していきます。将来性について考える前に、まずはしっかりと医療ソーシャルワーカーの概要について理解しておきましょう。

 

・業務内容と重要性
・資格
・他職種との違い
・職場
・働き方
・年収

 

なお、すでに医療ソーシャルワーカーの概要について理解できているという方は、次章の「医療ソーシャルワーカーの現状と将来性」からご覧ください。

 

業務内容と重要性
医療ソーシャルワーカーは、医療機関における福祉の専門職です。厚生労働省の「医療ソーシャルワーカー業務指針」では、以下の6つが医療ソーシャルワーカーの業務として示されています。

 

【医療ソーシャルワーカーの6つの業務】
①療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
②退院援助
③社会復帰援助
④受診・受療援助
⑤経済的問題の解決、調整援助
⑥地域活動

 

上記の業務指針からわかる通り、医療ソーシャルワーカーは病院などにおいて、治療を受ける患者さんやその家族の心理的・社会的・経済的問題を解決するための援助や、受診や退院、社会復帰への支援を行います。また、患者さんのニーズに合うサービスが地域において提供されるように、ボランティア団体の育成などにも関わります。

 

医療ソーシャルワーカーは、医師や看護師では対応できないような、患者さんやその家族の抱える悩みや問題を支援する立場にあるわけです。患者さんやその家族に寄り添った医療を提供するために、重要な存在といえるでしょう。

 

資格
「医療ソーシャルワーカー」とは資格の名称ではなく、医療機関や保健所などで相談援助業務を行う国家資格保有者の総称です。社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格保有者が、医療機関や保健所で相談援助業務を行う場合、医療ソーシャルワーカーと呼ばれることになります。

 

医療ソーシャルワーカーの相談援助業務は、無資格でも行うことが可能です。ただし、無資格の人が相談援助業務を行う場合は「相談員」と呼ばれることになり、医療ソーシャルワーカーと名乗って業務を行うことはできません。そのため、多くの医療機関や保健所では、採用条件に社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格保有者をあげているのが現状で、採用されるためにはこれらの国家資格の保有は必須といえるのです。

 

【医療ソーシャルワーカーと資格の関係】
・医療機関で相談援助業務を行う国家資格の「保有者」→医療ソーシャルワーカー
・医療機関で相談援助業務を行う国家資格の「非保有者」→相談員

 

他職種との違い
医療ソーシャルワーカーと混同されがちな職種として「精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)」があげられます。

 

どちらの職種も患者さんの受診・入院から退院・社会復帰までの支援を行うのは同じですが、医療ソーシャルワーカーがすべての患者さんを支援対象とするのに対し、精神科ソーシャルワーカーは精神的な障がいがある患者さんのみを支援対象とします。精神科ソーシャルワーカーは支援対象が限定的であるため、より専門的な支援が可能なのです。

 

【医療ソーシャルワーカーと精神科ソーシャルワーカーの違い】
・医療ソーシャルワーカー:すべての患者さんとその家族を支援する
・精神科ソーシャルワーカー:精神的な障がいがある患者さんとその家族を支援する

 

また、医療ソーシャルワーカーが、患者さんやその家族を支援する際に、連携して働くことが多い職種として以下のものがあげられます。それぞれ、医療ソーシャルワーカーとは役割や業務内容が異なるため、連携がスムーズになるよう、違いをしっかりと把握しておきましょう。

 

【医療ソーシャルワーカーと連携することが多い職種】
■ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護や支援を必要とする人が、介護保険制度を利用して自立した生活を送れるようにサポートします。具体的には、ケアプランの作成やサービス業者との連絡調整などを行います。

 

■生活相談員
介護福祉施設の利用者とその家族をサポートします。利用者や家族の相談に応じるのはもちろん、施設と利用者の間に立って、連絡調整や各種手続きなども行います。

 

■退院後支援看護師
患者さんが退院後も適切な医療を受けられるようにサポートします。医療ソーシャルワーカーが患者さんと家族との関係性などからサポート方法を検討するのに対し、退院後支援看護師は患者さんの健康状態から検討します。お互いの得意分野を活かしながら連携することの多い職種です。

 

■保健師
地域住民の健康をサポートします。具体的な業務は、保健指導や健康管理、乳幼児検診などです。地域の保健所などで働く「行政保健師」、企業の医務室などで働く「産業保健師」、学校で働く「学校保健師」にわかれます。

 

■民生委員
地域住民の生活に関する相談援助を行います。担当地域において住民の相談に応じ、困りごとを解決できるように適切なサービスを提案するのが主な仕事です。

 

職場
医療ソーシャルワーカーの代表的な職場は、病院の福祉相談室や診療所、保健所、介護施設などです。また、病院と地域の中間にあって、回復途上にある精神障がい者の社会復帰支援を行う社会復帰施設で働く人もいます。

 

【医療ソーシャルワーカーの主な職場】
・総合病院や精神科病院
・診療所やクリニック
・保健所
・介護施設
・社会復帰施設

 

このように、いろいろな職場で活躍する医療ソーシャルワーカーですが、実は医療ソーシャルワーカーが希望の職場に採用されるのは簡単なことではありません。上記いずれの職場でも、医療ソーシャルワーカーの設置人数は1〜10名程度と少なく、求人自体があまりないという現状があるからです。

 

希望の職場に就職するためには、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得しておく必要があります。また、医療現場への就職を希望する場合は、国家資格の取得を目指す際に、医療現場への就職に強い学校へ通うのもおすすめです。

 

日本医歯薬専門学校の「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」には、医療の学校ならではの、医療現場への就職に役立つカリキュラムがあります。医療ソーシャルワーカーとして医療現場への就職を希望する方は、以下のリンクから学科の詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」

 

働き方
医療ソーシャルワーカーの主な業務は、患者さんやその家族と面談することです。そのため、勤務形態は日勤が多くなっていますが、リハビリテーション関連施設に勤務する場合などは当直を行うこともあります。職場によって勤務形態が変わる可能性があるため、就職先を探す際には、勤務形態が自分の希望と合うかどうかをチェックすることが大切です。

 

また、医療ソーシャルワーカーには、正規職員、契約職員、パート職員などの雇用形態があります。基本的にはワーク・ライフ・バランスを考えて選べばよいですが、雇用形態により収入に違いが出てくることは理解しておきましょう。

 

以下は、平成27年に社会福祉振興・試験センターから発表された、社会福祉士の雇用形態別平均年収になります。医療ソーシャルワーカーの多くが社会福祉士資格を保有しているため、参考になるはずです。

 

【社会福祉士の雇用形態別平均年収】
・正規職員:465万円
・契約職員:260万円
・パート職員:127万円

 

年収
医療ソーシャルワーカーの年収を示すデータはありません。しかし、医療ソーシャルワーカーの多くが保有する社会福祉士については、社会福祉振興・試験センターが実施した調査により、令和元年における平均年収が403万円だったことがわかっています。また、国税庁により、同年における日本の就労者全体の平均年収が436万円だったことも明らかになっています。

 

【社会福祉士と就労者全体の平均年収(令和元年)】
・社会福祉士:403万円
・日本の就労者全体:436万円

 

上記のデータから、社会福祉士の年収は就労者全体の年収と比べてやや低めであり、医療ソーシャルワーカーについても同様のことがいえると考えられるでしょう。

 

このように、医療ソーシャルワーカーの年収はやや低めという現状がありますが、これは今後変わっていくといわれています。社会の高齢化にともない、今後医療ソーシャルワーカーの需要は高まると考えられるからです。また、資格を取得する、キャリアアップするなど、医療ソーシャルワーカーには自らの努力により年収を上げる方法もあります。現在の平均年収だけにとらわれることなく、将来性や年収を上げる方法にも目を向けることが大切です。

 

医療ソーシャルワーカーの現状と将来性

現時点で、医療ソーシャルワーカーには求人数が少ないという問題があります。しかし、将来的には、この問題は解決されると考えられます。今後医療・福祉分野の人手は不足していくと予測されており、医療ソーシャルワーカーの求人数も増えていくといわれているからです。

 

医療・福祉分野の人手不足が今後深刻化するとの予測は、公的機関からもなされています。令和4年版厚生労働省白書により、令和22年には1,070万人の医療・福祉分野の就業者が必要と見込まれるのに対し、確保できる見込み人数は974万人にとどまるというデータが発表されたのです。つまり、今から17年後には、医療・福祉分野において約100万人もの人手不足が予測されるというわけです。

 

【医療・福祉分野の必要就業者数と確保数の予測値(令和22年)】
・必要就業者数:1,070万人
・確保数:974万人

 

医療・福祉分野における人手不足が予測される背景には、高齢化社会の進行があると考えられます。日本では1970年に高齢化社会に突入してから、年々その深刻度が増しており、今後さらに深刻化することは想像に難くありません。実際に、総務省統計局は、総人口に占める65歳以上の人口割合が2020年に28.7%だったのに対し、2030年には31.2%に、2040年には35.3%に高まると予測しています。

 

【総人口に占める65歳以上の人口の割合】
1970年:7.1%
1980年:9.1%
1990年:12.1%
2000年:17.4%
2010年:23.0%
2020年:28.7%
2030年:31.2%(予測値)
2040年:35.3%(予測値)

 

このように、社会の高齢化は今後ますます進行していき、それにともなって医療・福祉分野では深刻な人手不足が起きると考えられます。現時点では求人数の少ない医療ソーシャルワーカーですが、将来的には需要の高い職業になることが予測されるのです。医療ソーシャルワーカーになるためには、社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格を取得する必要があるため、転職したい場合は早めに資格取得に向けて動き出しましょう。

 

医療ソーシャルワーカーに転職すべき6つの理由

 

ここからは、医療ソーシャルワーカーへの転職を考えている方に向けて、医療ソーシャルワーカーに転職すべき6つの理由を紹介します。

 

【医療ソーシャルワーカーに転職すべき6つの理由】
①今後も活躍が見込める
②人生経験豊富な人材が活躍しやすい
③社会貢献ができる
④幅広い知識が得られる
⑤コミュニケーション力が鍛えられる
⑥安定した収入が得られる

 

医療ソーシャルワーカーには「現時点での社会的認知度はそれほど高くないが、今後需要が高まることが予想される」という特徴があります。そのため、いま注目すべき、狙い目の転職先といえるのです。また、社会貢献ができる、コミュニケーション力が鍛えられるなどやりがいがあり、他職種と比べて収入面でも安定性があることから続けやすいといった魅力もあります。

 

引き続き、上記6つの理由それぞれについて詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

 

①今後も活躍が見込める
今後も活躍が見込めるというのは、医療ソーシャルワーカーに転職する大きなメリットの1つです。

 

医療ソーシャルワーカーは、医師や看護師では対応できないような患者さんや家族の悩みを、解決に導く立場にあります。今後、社会の高齢化にともなって医療の拡充が必要になったとき、患者さんや家族に寄り添うことができる医療ソーシャルワーカーは、医療現場でますます重宝されるようになるでしょう。

 

また、医療ソーシャルワーカーには、技術革新によって淘汰されにくいという特徴もあります。近年、AIの目覚ましい発達が人々の注目を集めており、多くの仕事がAIに代替できるのではないかといわれ始めています。しかし、医療ソーシャルワーカーの仕事は、生身の人間でしかできません。患者さんやその家族の悩みに寄り添い、信頼関係を築いていくことはAIには難しいからです。AIにより今後仕事を奪われる心配が少ないというのは、医療ソーシャルワーカーに転職するメリットの1つといえるでしょう。

 

②人生経験豊富な人材が活躍しやすい
医療ソーシャルワーカーは、人生経験や社会経験豊富な人材が活躍しやすい職業といえます。医療ソーシャルワーカーの仕事は、患者さんやその家族はもちろん、関係各所の担当者などいろいろな人との関わりのなかで進めていく必要があるため、経験値にもとづくコミュニケーション力の高さが求められるからです。

 

実際に、医療ソーシャルワーカーの平均年齢は高めとなっています。厚生労働省の職業情報提供サイトによると、医療ソーシャルワーカーを含む福祉・介護の専門的職業の令和4年における平均年齢は51.6歳でした。

 

【医療ソーシャルワーカーを含む福祉・介護の専門的職業の平均年齢(令和4年)】
・51.6歳

 

平均年齢が高めとなっている理由としては、医療ソーシャルワーカーの多くが保有している社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得に時間がかかることがあげられます。例えば、社会福祉士資格の取得には、最低でも4年程度の期間がかかります。社会福祉士国家試験を受験するためには、大学や短大で指定の科目を履修したり、指定の職業で実務経験を積んだりしなければならないからです。

 

平均年齢が高いというとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、転職したい方にとってはむしろ朗報とも考えられます。ほかの多くの職種のように、年齢が上がることで転職に不利になるということが起きにくくなるからです。いま別の職業についている方でも十分に目指せる可能性があるというのも、医療ソーシャルワーカーに転職すべき理由の1つとしてあげられるでしょう。

 

③社会貢献ができる
仕事を通して社会貢献ができるというのも、医療ソーシャルワーカーに転職するメリットの1つです。

 

医療ソーシャルワーカーに持ちかけられる相談は、病気に対する心配ごとだけではありません。例えば、シングルマザーから「入院するときに子供の預け先がない」と相談されたり、がんをわずらっている患者さんから「抗がん剤治療をしながら職場復帰するのが難しい」と相談されたりすることもあるでしょう。

 

これらの相談ごとの背景には、シングルマザーに対する世間の風当たりの強さや、その人らしい働き方を実現するのが難しい雇用システムなど、社会的問題が潜んでいます。そのため、これらの問題解決に取り組む医療ソーシャルワーカーは、社会貢献しているという実感を得やすいのです。仕事を通して社会貢献仕したいという方の転職先として、医療ソーシャルワーカーはおすすめできます。

 

④幅広い知識が得られる
医療ソーシャルワーカーの仕事には、幅広い知識が得られるという特徴もあります。

 

医療ソーシャルワーカーの役割は、さまざまな病気に悩む患者さんを支援することです。そのため、患者さんの病気に関する知識はもちろん、主治医や看護師をはじめとする医療スタッフとの連携がスムーズになるよう、医療業界に関する知識も必要になります。

 

また、福祉施設や地域コミュニティと連携して支援を進める場合もあることから、福祉関連の法律や地域コミュニティの活動内容などについても勉強しておかねばなりません。

 

このように、医療ソーシャルワーカーは、医療・福祉・法律・地域コミュニティなどに関する幅広い知識を身につけられます。そのため、さまざまな知識を身につけて視野を広げたい方や、身につけた知識を使って将来的に別の職種に挑戦したいという方の転職先としてもおすすめです。

 

⑤コミュニケーション力が鍛えられる
医療ソーシャルワーカーの仕事には、患者さんやその家族はもちろん、連携する医療機関や福祉施設のスタッフなど、多くの人が関わります。そのため、仕事をする中で自然とコミュニケーション力が鍛えられるというメリットがあります。

 

コミュニケーション力は、私たちが社会生活を営む上で必要不可欠なものです。そのため、コミュニケーション力を高めたいと悩む人は多く、世の中にはコミュニケーション力を鍛える方法について指南する書籍やネット記事がたくさんあります。しかし、コミュニケーション力を鍛える一番有効な方法は、人と多く関わりを持つことという意見もあります。医療ソーシャルワーカーは仕事をする中で多くの人と関わりを持つため、自然とコミュニケーション力が鍛えられていくと考えられるのです。

 

医療ソーシャルワーカーの仕事に取り組む中で身についたコミュニケーション力は、近所付き合いや子供の保護者付き合いなどの日常生活はもちろん、将来的に別の職種に転職することになったときにも役立つはずです。今後の社会生活がスムーズになる可能性があるというのは、医療ソーシャルワーカーに転職する大きなメリットといえるでしょう。

 

⑥安定した収入が得られる
安定した収入が得られるというのも、医療ソーシャルワーカーに転職するメリットの1つです。

 

医療ソーシャルワーカーの主な勤務先である病院は、景気や経営状態により潰れてしまうということがほとんどなく、基本的には一度就職すれば安定して毎月収入を得られます。また、公立病院や保健所などで公務員として働く場合は、公務員給与規定に準じた収入を得られるため、民間の病院で働く以上に安定性があります。

 

現時点における医療ソーシャルワーカーの収入は、就労者全体のそれと比べて低めですが、安定性を重視する方にとっては満足いく収入が得られる仕事といえるでしょう。

 

医療ソーシャルワーカーに転職する方法

 

医療ソーシャルワーカーに転職する方法は以下の通りです。

【医療ソーシャルワーカーに転職する方法】
■民間機関の場合
①「社会福祉士国家試験」や「精神保健福祉士国家試験」の受験資格を取得する
②「社会福祉士国家試験」や「精神保健福祉士国家試験」を受験して合格する
③民間病院などの採用試験に合格する

 

■公務員の場合
①「社会福祉士国家試験」や「精神保健福祉士国家試験」の受験資格を取得する
②「社会福祉士国家試験」や「精神保健福祉士国家試験」を受験して合格する
③公務員試験に合格する
④公立病院や保健所などに配属される

 

民間と公務員のどちらに転職する場合も「社会福祉士国家試験」や「精神保健福祉国家試験」を受験して、合格する必要があります。また、これらの国家試験を受験するためには、受験資格を取得しておくことも必要です。例えば、社会福祉士国家試験の受験資格は、以下のいずれかのルートで取得できます。ご自身の学歴や職歴と照らし合わせて、どのルートを選択するか考えてみてください。

 

【社会福祉士国家試験の受験資格取得ルート】
・福祉系大学(4年制)を卒業するルート
・福祉系短大(3・2年制)を卒業するルート
・一般大学(4年制)を卒業するルート
・一般短大(3・2年制)を卒業するルート
・社会福祉士主事養成機関を卒業するルート
・児童福祉司・身体障害者福祉司などの実務を経験するルート
・相談援助の実務を経験するルート

 

上記いずれかのルートで受験資格を取得したら、社会福祉士国家試験にのぞみます。社会福祉士国家試験の出題範囲は以下の通りです。

 

【社会福祉士国家試験の出題範囲】
①人体の構造と機能及び疾病
②心理学理論と心理的支援
③社会理論と社会システム
④現代社会と福祉
⑤地域福祉の理論と方法
⑥福祉行財政と福祉計画
⑦社会保障
⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度
⑨低所得者に対する支援と生活保護制度
➉保健医療サービス
⑪権利擁護と成年後見制度
⑫社会調査の基礎
⑬相談援助の基盤と専門職
⑭相談援助の理論と方法
⑮福祉サービスの組織と経営
⑯高齢者に対する支援と介護保険制度
⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
⑱就労支援サービス
⑲更生保護制度

 

上記からわかる通り、社会福祉士国家試験には出題範囲がとても広いという特徴があります。試験ではこれら19科目のうち「⑱就労支援サービス」と「⑲更生保護制度」をひとまとめにした18科目群のすべてで1点以上得点することが必要です。そのため、科目を絞った対策がしにくく、合格率は30%と低めになっています。

 

社会福祉士は医療ソーシャルワーカーの多くが保有している資格ですが、合格までの道のりは簡単なものではありません。効率的に学習できるかが合格を左右するポイントになるでしょう。

 

医療ソーシャルワーカーに転職したいなら「日本医歯薬専門学校」

 

多くの病院では、医療ソーシャルワーカーの採用条件として、社会福祉士資格の保有者をあげています。社会福祉士資格の取得方法は学歴や職歴により異なりますが、一般大学を卒業した方や、一般短大卒業後に相談援助実務の経験がある方は、一般養成施設と呼ばれる施設での学習が必要になります。

 

医療ソーシャルワーカーに転職を希望する方が、一般養成施設を選ぶときには、以下の点に着目するのがおすすめです。

 

【社会福祉士一般養成施設を選ぶときのポイント】
・社会人でも通いやすいスケジュールか
・医療ソーシャルワーカーの実務を演習形式で学べるか
・効率的に試験対策できる教材があるか
・公務員試験の対策ができるか

 

日本医歯薬専門学校の「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」は、上記のポイントをすべて満たす一般養成施設です。安心して医療ソーシャルワーカーへの転職を目指していただけますので、以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」

 

まとめ

医療ソーシャルワーカーはまだまだ認知度が低い職業で、求人数も多くはありません。しかし、今後社会の高齢化が進行する中で、その需要は高まると考えられており、将来性のある職業といえます。転職先として狙い目でもあるため、興味がある方はいまから必要な資格を取得するなどして目指してみるとよいでしょう。

 

医療ソーシャルワーカーの多くが保有している社会福祉士資格の取得を目指す場合は、ぜひ日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」の利用を検討してみてください。試験対策できるのはもちろん、医療ソーシャルワーカーの実務に役立つカリキュラムもありますので、将来に役立つ経験をしていただけるはずです。以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

 

日本医歯薬専門学校「社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科(※)」

 

※社会福祉士・キャリアコンサルタント養成学科は2024年度の開始に向けて認可申請中です。

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