【必見】歯科衛生士になるための実習内容を公開!必要な工程も踏まえて話していきます
歯科衛生士になるには、知識を学ぶだけでなく技術も身につけなければいけません。専門学校や大学などで学ぶだけでなく、歯科医院で働いたり、実習演習を繰り返したり、歯科衛生士としての資質を高める必要があります。
歯科衛生士になるには、実習に真剣に取り組み、知識・技術・コミュニケーション力などあらゆる経験をこなす必要があります。そこで、この記事では、歯科衛生士になるための実習内容について焦点を当て、どのような工程を踏まえて行われるか詳しく解説していきます。歯科衛生士の実習内容について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
・歯科予防処置実習
・歯科診療補助実習
・歯科保健指導実習
・臨床実習
・現場の仕事を直接知れる
・自信が身につく
・歯科衛生士としての意識が高まる
・就職についての情報
歯科衛生士になるための実習とは?
歯科衛生士になるには、国から認められた学校(大学、短期大学、専門学校)を卒業し、国家試験に受かる必要があります。学校では座学だけでなく、実習演習など技術面でも多くのことを学ばなければいけません。学校内での演習活動や実際の歯科医院で働くカリキュラムなどがあり、知識・技術に加えて、歯科衛生士として必要な経験をしていかなければいけません。
実習は歯科衛生士になるための準備活動ともいえます。学校で学ぶ実習にはいくつか種類があり、どのような内容を学ぶのか不安に感じる人もいるでしょう。実習内容を理解すれば、将来的に歯科衛生士として働いていけるかわかります。実習活動は歯科衛生士になるための必要な授業といえます。
歯科衛生士になるための実習内容について
歯科衛生士の実習は、基礎的なことを学ぶ「基礎実習」と経験を積む「臨床実習」に分けられます。基礎実習は学校に入学してからすぐに学んでいきますが、臨床実習は、歯科衛生士としての座学を学んでから行うのが一般的です。
基礎実習の主な内容は、学校の実習室などで技術の習得などを行います。臨床実習は、歯科医院に実際に足を運び、仕事を体験することで学んでいきます。学校で学んだ知識を現場で発揮するために行う目的があります。
基礎実習と臨床実習の主な内容は3つあり、歯科衛生士の仕事内容と直接関わります。具体的な実習内容について詳しく解説していきます。歯科衛生士の実習内容について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
●歯科予防処置実習
まず一つ目の実習内容は、歯科予防処置実習になります。歯科予防実習の目的は、歯についての予防処置にについて学ぶことです。実習内容は、フッ化化合物などの薬を塗る練習や歯石を除去する練習などを主に行います。技術面だけでなく、患者さんとの会話をイメージしながら行うので、現場でも働けるように訓練します。
また、技術だけでなく、むし歯(虫歯)や歯周病などについての知識を患者さんに正確に伝えられるかも学びます。実習演習を行いつつ、患者さんをイメージして訓練するのが歯科予防処置実習なので、ここで行ったことを直接現場で実践できなければいけません。歯科衛生士になる未来を想像しながら、実習に取り組むのがよいでしょう。
●歯科診療補助実習
二つ目の実習内容は、歯科診療補助実習になります。歯科診療補助実習とは、歯科医師の作業をサポートする訓練を主に行います。歯科衛生士の仕事の一つに、器具を渡したり、器具の洗浄を行ったり、バキュームで唾液を吸い取ったりと歯科医師のサポートを行う作業があります。
効率的に作業を進めるには歯科衛生士のサポートが必須となり、歯科診療補助実習では補助の仕方について学んでいきます。また、補助を行うだけでなく、歯科医師の指導の下、治療の一部を行う場合があります。そのことも想定して実習では、多くの実技を学んでいきます。
●歯科保健指導実習
三つ目の実習内容は、歯科保健指導実習になります。歯科保健指導実習とは、患者さんに虫歯や歯周病について的確にアドバイスができるように学んでいきます。歯科衛生士としての主な業務のひとつとして、歯科保健指導があります。歯科医院に来院される患者さんに加え、小学校や幼稚園、介護施設に出向き、口腔ケアについて指導を行うこともあります。
適切な歯磨きの仕方や生活習慣の改善、歯周病についての知識などを多くの方に伝える仕事も歯科衛生士の役目の一つです。患者さんが自分自身で口腔ケアについて意識してもらえるように、歯科保健指導実習では知識や技術、コミュニケーションの仕方について学んでいきます。
●臨床実習
四つ目の実習内容は、臨床実習になります。臨床実習とは、実際の歯科医院で直接仕事を体験させてもらう実習となります。訪問した歯科医院の歯科医師や歯科衛生士に指導してもらい、その場で直接仕事を体験して、歯科衛生士としての業務を学んでいきます。
学校で学んだ内容を直接試せる良い機会なので、臨床実習は将来をイメージしながら取り組むのがよいでしょう。実際に訪れる歯科医院によって業務内容は異なりますが、基本的には歯科衛生士が行う業務をそのまま行います。臨床実習は歯科衛生士としてのやりがいも感じられるので、就職後をイメージして取り組むことをおすすめします。
歯科衛生士になるための実習を行うと得られること
歯科衛生士の実習内容は、上記の4つが主な内容です。歯科衛生士の実習は大変な作業といわれていますが、一生懸命取り組むことで知識や技術だけでなく多くのことを学んでいけます。実習を行うと得られるのは次のとおりです。
●現場の仕事を直接知れる
臨床実習を経験すると、現場の仕事を直接知れます。学校の座学や実習だけでは、歯科衛生士としての仕事内容をイメージしづらいでしょう。臨床実習は、直接歯科医院で働くので、現場の雰囲気や仕事内容を知り、将来をイメージしやすいです。
また、プロの歯科衛生士の仕事を間近で見られるので、レベルの高い技術を学んでいけます。臨床実習では、現場の歯科衛生士と直接コミュニケーションを取ることが可能なので、就職した際のアドバイスなども聞けるのが良い点です。臨床実習では、なるべく現場の職員の方と積極的にコミュニケーションを取って、多くのことを学んでいく姿勢が重要といえます。
●自信が身につく
歯科衛生士としての自信を身につけられるのが、実習の良い点の一つです。実際に歯に薬を塗る練習や、歯石を取り除く実習を行うことで、自分に自信がつきます。
細かい作業もあるので、実習内容によっては、自分の苦手な作業が見つかります。実習では、自分の課題も見つかるので、自分に必要な技術を知り改善を行うことも可能です。実習をどんどん繰り返していくことで、歯科衛生士としてのやる気も高まり、知識や技術をどんどん身につけていけるでしょう。
●歯科衛生士としての意識が高まる
実習を行うことで歯科衛生士としての意識が高まります。臨床実習で経験したことを踏まえて、自分に何が足りないかなど歯科衛生士としての資質についても考える良い機会を持てます。
実際の現場で働くことで、プロの歯科衛生士の方がどのようなことを考え働いているか知ることができ、多くのことを学べます。臨床実習を行うことで、より現実に歯科衛生士になることをイメージしていけます。
●就職先についての情報
歯科衛生士としての仕事内容だけでなく、就職先についても不安に感じている人がいるかもしれません。臨床実習では、実際の歯科衛生士の方と直接話せるので、就職についても相談できます。作業内容や就職についてなど、現場の歯科衛生士の方に質問できる機会はあまりないので、臨床実習を行う際には、積極的にコミュニケーションを取るように心がけましょう。
まとめ
歯科衛生士になるには、実習を経て多くのことを学ぶ必要があります。学校の座学だけでは、実際の作業をリアルに感じられないので、実習はとても大切な授業といえます。実習を行うことで、歯科衛生士としてのやる気も高まり、将来の自分のあり方についても考える機会を持てるのが良い点です。
歯科医院で直接働く臨床実習は大変なカリキュラムの一つです。ですが、臨床実習を経験することで、プロの歯科衛生士の技術を見て、多くのことを学んでいけるでしょう。歯科衛生士として働くには、座学だけでなく、実習も経験しなければいけません。実習では多くのことを学べるので、実習を行う際には、進学後をイメージして取り組むことをおすすめします。