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歯科衛生士の審美歯科での仕事内容をご紹介!求められているスキルとは?

2024年03月11日

コラム歯科衛生士

 

 

歯科衛生士が働く職場は、一般歯科や矯正歯科などさまざまな種類があります。なかでも歯や口元の美しさを目的とする審美歯科は、歯科衛生士が活躍できる処置内容が多く、スキルアップ向上も期待できる職場です。歯科衛生士の審美歯科での仕事内容や求められるスキル、資格について紹介します。

 

目次

1)審美歯科専門の歯科医院特徴とは??

審美歯科と一般歯科との違い

審美歯科の代表的な治療内容

審美歯科での治療の多くは保険適用されない

審美歯科の治療期間と患者層

 

2)歯科衛生士の審美歯科での仕事内容

歯科医師の治療補助

カウンセリング

歯のクリーニング

ホワイトニング

治療に必要な材料・薬剤の管理

口腔ケアに関する指導

 

3)歯科衛生士が審美歯科で求められるスキル

患者さま一人ひとりに対する適切なコミュニケーション力

歯科医師や周囲に対してのサポート力

歯や口元の美しさに対する理解力

 

4)審美歯科で働く歯科衛生士が持っておくとよい資格

ホワイトニングコーディネーター

日本歯科審美学会歯科衛生士認定士

認定矯正歯科衛生士

 

5)審美歯科に向いている歯科衛生士は?

審美歯科に興味がある人

専門性の高いスキルを習得したい人

患者さまに寄り添って長期的に支えたいと思う人

 

6)審美歯科で働く歯科衛生士の待遇

給与条件の良いケースが多い

休日

勤務時間

 

7)まとめ

 

 

審美歯科専門の歯科医院の特徴は?

審美歯科とは、歯や口元の美しさを中心に考えた歯科治療のことをさします。たとえば歯の色や形をキレイにする、歯並びを整える、銀歯を白い歯に変えるといったように見た目の美しさに特化した治療を行います。

また、見た目だけではなく機能面での向上も重視しており、健康的で美しい口元を目ざして治療できるのが審美歯科です。

 

❏審美歯科と一般歯科の違い

一般的な歯科医院は、むし歯や歯周病、入れ歯、差し歯などの治療を幅広く行います。一般歯科医院でも審美目的の治療を行っている歯科医院がありますが、審美歯科を中心に行っているかどうかが審美歯科との大きな違いです。

歯科医師の免許は同じですが、審美歯科は審美目的の治療の症例数や実績が多いため、豊富な経験と専門的な技術により患者さまの要望を実現しやすいのが特徴です。

 

❏審美歯科の代表的な治療内容

審美歯科の治療内容は、主に以下が挙げられます。

  • ホワイトニング:歯の内部まで汚れを取り除き、歯を白く美しくみせる治療です。
  • セラミック治療:詰め物や被せ物の素材に、見た目が天然歯に近いセラミック素材を用いる治療です。
  • インプラント治療:欠損した歯を補うため、人工歯根を埋め込んで人口歯を装着する治療です。
  • 歯の矯正治療:歯並びや嚙み合わせを改善する治療です。目立ちにくい素材や技術を用いた方法があります。

 

❏審美歯科での治療の多くは保険適用されない

審美歯科は、保険が適用されない治療内容が多いです。保険治療は、むし歯や歯周病により機能性を失った歯を取り戻すことを目的にした治療にのみ適用されます。保険適用の治療では、削った歯に詰め物をするための素材は銀歯などに限られており、セラミックなど白い素材を使う場合は保険が適用されず自費診療となります。

 

❏審美歯科の治療期間と患者層

審美歯科は一般歯科やそのほかの歯科医院と治療期間や患者層に違いがあります。たとえば、インプラント治療の場合は数か月〜1年ほどと治療期間が長く、むし歯や歯周病の治療よりも長期間に渡りやすい点が特徴です。

また審美歯科は保険診療が適用されず、自費診療となる治療がほとんどです。そのため、患者層は経済的に余裕を持った30代〜の方が多い傾向にあります。

 

 

歯科衛生士の審美歯科での仕事内容

 

審美歯科での歯科衛生士の仕事内容をひとつずつ紹介します。

 

●歯科医師の治療補助

歯科医師が行う歯科治療をサポートすることが、歯科衛生士の重要な仕事のひとつです。治療器具の消毒や管理、カルテの準備や記録、治療中の器具の受け渡しなど歯科医師の治療を補助する業務を行います。

 

●カウンセリング

患者さまの悩みや希望を伺い、歯科医師に共有することも歯科衛生士の大切な役目です。審美歯科は、歯や口元の美しさを目的とした治療がメインです。歯の形や色、歯並び、噛み合わせなどの悩みや要望も患者さまごとに異なります。希望に添った治療がスムーズに行えるように、歯科衛生士は患者さまと歯科医師のあいだに立ち正確な橋渡しをしなければなりません。

 

●歯のクリーニング

歯のクリーニングは定期的に必要なメンテナンスであり、歯科衛生士が行うケースが多いです。虫歯や歯周病の原因となる歯垢やプラークを除去したり、歯の表面を研磨したりしてクリーニングを行います。

とくに審美歯科はインプラントやセラミックが入っている患者さまも多いため、より注意してクリーニングを行う必要があります。インプラントなど素材の部分はむし歯になりませんが、歯が本来持つむし歯を予防する働きをしません。そのため周囲が歯周病などにかかる恐れがあるため、歯のクリーニング業務は歯科衛生士の重要な仕事です。

 

●ホワイトニング

審美歯科の代表的な治療のひとつであるホワイトニングは、歯に薬剤を塗布し機械で光を当てて歯の内部の汚れを取り除き、歯を白くする治療です。ホワイトニングは、歯科医師の指導や監督のもと歯科衛生士が担当します。ホワイトニングの専門知識を持ったホワイトニングコーディネーターの資格もあり、歯科衛生士が資格を取得することで活躍の場が広がるでしょう。

 

●治療に必要な材料・薬剤の管理

治療に必要な材料や薬剤の管理も、歯科衛生士の大切な仕事です。在庫数や使用期限をチェックして、欠品を起こさないよう発注と管理を行います。

 

●口腔ケアに関する指導

歯科衛生士は患者さまの口腔を守るため、むし歯や歯周病を予防する適切なブラッシングなどを指導します。とくに審美歯科ではホワイトニングやインプラント治療など、患者さま自身が日常ケアを行い適切な状態を維持できるように歯科衛生士がアドバイスします。ホワイトニングやインプラントの治療中や治療後に必要なケアや、注意点の説明も歯科衛生士の仕事です。

 

 

歯科衛生士が審美歯科で求められるスキル

歯科衛生士が審美歯科で働く際、経験や知識がどれだけ求められるかは勤務先によって異なります。歯科衛生士の資格以外に必須の資格はありませんが、求められるスキルはいくつかあります。

 

●患者さま一人ひとりに対する適切なコミュニケーション力

審美歯科は深い悩みを抱える患者さまから口元の美を追究する患者さままで、さまざまな要望を持った方が来院します。理想の完成系イメージにより、患者さまの悩みをどのように解決するかが決まります。そのため患者さまの心情に配慮し、不安を軽減し安心感を与えられるコミュニケーション力の高さが求められます。

 

●歯科医師や周囲に対しのサポート力

歯科治療は歯科医師が行いますが、治療がスムーズに行えるように歯科衛生士のサポート力が必要です。カルテを準備して治療に必要な器具を揃えておく、患者の要望や心配事を聞きとり適切に歯科医師に伝えるなど、細やかな気配りも大切です。

 

●歯や口元の美しさに対する理解力

歯や口元の美しさを目的とした審美歯科では、患者さまの要望に対する理解度が重要です。人それぞれ「美しさ」の形は異なるため、患者さまの理想を叶えるためにしっかりとカウンセリングを行う必要があります。

 

 

審美歯科で働く歯科衛生士が持っておくとよい資格

審美歯科で働く歯科衛生士が持っておくと役立つ資格を紹介します。

 

❏ホワイトニングコーディネーター

ホワイトニングコーディネーターは、日本歯科審美学会が認定する歯科衛生士の資格です。認定講習会を受講し、試験に合格すればホワイトニングコーディネーターに認定されます。審美歯科のニーズが高まっていることから、歯科衛生士からも人気の高い資格です。

 

❏日本歯科審美学会歯科衛生士認定士

歯科衛生士として、より専門的な知識や高度な技術を持った方が認定される日本審美歯科学会の資格です。試験はありませんが、会員として3年以上在籍していること、学会へ参加し審美歯科に関する発表や啓蒙活動を行っていることが条件として必要になります。審美歯科医療の高度な水準の維持と向上を目的とした認定資格であり、歯科衛生士のエキスパートであることの証明ができる資格といえます。

 

❏認定矯正歯科衛生士

矯正歯科における知識や技術、経験を有する歯科衛生士のみ認定される日本成人矯正歯科学会の資格です。常勤で矯正歯科に携わっている経験が必要で、経験年数によって1級と2級に分かれます。2級は3年以上の常勤、1級は2級を保有していることが条件で審査に通ることで認定されます。

 

 

審美歯科に向いている歯科衛生は?

 

 

審美歯科での仕事内容や求められるスキルなどを踏まえて、どのようなタイプの歯科衛生が審美歯科に向いているのかみてみましょう。

 

●審美歯科に興味がある人

審美歯科治療がメインとなるため、審美歯科に興味を持っている方が向いています。審美歯科の治療に本格的に取り組みたいと考える場合は、理想の職場となるでしょう。

 

●専門性の高いスキルを習得したい人

一般歯科よりも専門的な治療を行う歯科でスキルを習得したい場合、審美歯科は最適です。ホワイトニングやインプラント治療などの知識や技術を習得でき、経験数を増やせます。歯科衛生士の資格にプラスして、「日本歯科審美学会歯科衛生士認定士」や「認定矯正歯科衛生士」といった受験だけでは得られない資格も目指せるようになります。歯科衛生士としてスキルアップしたい方に向いているといえるでしょう。

 

●患者さまに寄り添って長期的に支えたいと思う人

患者さまに寄り添い、長期的に支えられるような治療を行いたいと考える人に向いています。審美歯科に訪れる患者さまは治療によって歯や口元の悩みやコンプレックスが解消され、自信につながったり自然と笑顔になったりします。

歯科衛生士は長期間治療を行いながら患者さまをサポートし、患者さまが変化していくようすを間近で見られます。変化を感じ患者さまの笑顔に触れ、感謝の言葉をもらう機会が多い点はやりがいや魅力のひとつです。

 

 

審美歯科で働く歯科衛生士の待遇

審美歯科で働く歯科衛生士の給与や勤務条件などを紹介します。

 

●給与条件のいいケースが多い

審美歯科の歯科衛生士は、職場にもよりますがその他の歯科医院と比べると給与は比較的高く、条件がよい傾向であるとされています。審美歯科は歯科衛生士が処置する内容も多く、大きな役割を担うため、歯科衛生士のスキルに専門性の高さが必要とされる点が給与面に影響しています。また審美歯科は自費診療の治療がメインであるため、売上の高さが給与面に反映されていると考えられます。

 

●休日

審美歯科は、土日・祝日も診療している医院がほとんどです。ゴールデンウィークやお盆休みなどの長期連休も診療していることが多く、スタッフ同士でタイミングをずらして休みをとります。暦どおりの勤務をしている家族や友人と合わせにくい面もありますが、休みの外出は混雑を避けられたり、世間一般の連休と被らず旅行費用が安く抑えられたりする点はメリットになるでしょう。

 

●勤務時間

審美歯科は患者さまの通勤後でも通いやすいように、診察時間を20時や22時までと遅くまで受付している医院も多いです。一方で審美歯科は予約制にしているケースが多く、来院する患者数は決まっているため残業は少ない傾向にあります。歯の痛みや被せ物が取れたなど突発的な診療が発生することが少ないため、スケジュール通りに終えることがほとんどです

 

 

まとめ

審美歯科に訪れる患者さまはキレイな仕上がりだけでなく、悩みやコンプレックスを解消したいと考えている方も多いため、歯科衛生士に求められる技術は高くコミュニケーション力の高さも必要です。審美歯科での歯科衛生士の仕事は専門的な知識や技術を磨いてスキルアップを図れ、患者さまと長期的に寄り添って治療を支えられる仕事といえるでしょう。

 

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